「してないッスね、残念ながら」
何も訊いていないのに、勝手にエヴァンジェリスト氏が答えてきた。
「いや、何も訊いてないですよ」
「ハハハ(笑)。いや、別にッスね」
「だ・か・ら、何も訊いていませんよ。ひょっとして、チュムチュムのことですか?手越君の真似ですか?奥様としていないんですか、チュムチュム?」
「逆にないからつまんないッスよねー」
「何が逆なんですか?....はああん。手越君と柏木由紀の場合と違って、アナタ、マダムと本当にチュムチュムしていないんですね、最近?」
「……ま、ボクがペラペラしゃべるのもあれなんで、事務所に聞いて頂ければ。申し訳ないッス」
と、後ろ手に手を振りながらエヴァンジェリスト氏は去って行った。
「事務所に訊いてくれ(通してくれ)」は、エヴァンジェリスト氏の専売特許みたいなものなので、そこだけは手越君がエヴァンジェリスト氏を真似たのであろう。
しかし、私は石原プロに訊いたりはしない。「エヴァンジェリスト氏は最近、マダム・エヴァンジェリストとチュムチュムしていないんですか?」なんてね。
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