突然であるが、コブラツイストとグレープバイン・ホールドは違う技である。少なくともエヴァンジェリスト氏はそう理解している。
力道山時代からプロレスを見始め、ジン・キニスキーが(実際の発音はジーン・キニスキーであったようにも思うが)、NWA世界ヘビー級チャンピオンであった時代、創刊されたばかりの月刊ゴング(当時は、「ゴング」誌は月刊しかなかった)で海外のプロレス事情をむさぼった。「まだ見ぬ強豪」が文字通りの意味を持ち、少年であったエヴァンジェリスト氏の心をワクワクさせた.......ミル・マスカラスが「まだ見ぬ強豪」の筆頭であり、アメリカ西海岸でそのマスカラスを苦しめていたグレート小鹿も、ある意味、「まだ見ぬ強豪」であった。
ジン・キニスキーがスピング・トーホールドで若きドリー・ファンク・ジュニアに王座を明け渡した頃であったろうか(スパイロス・アリオンが初来日する直前の頃であったとも、エヴァンジェリスト氏は記憶する)、「ゴング」でプロレス技を学んだ。
その中に確か、グレープバイン・ホールドもあったのだ。
今、グレープバイン・ホールドは一般にはコブラツイストの別名とされているようだが、エヴァンジェリスト氏が学んだグレープバイン・ホールドはコブラツイストとは違う技であった。
勿論、今、同じ技とされているのも無理はないように、この2つの技は似ている。グレープバイン・ホールドとコブラツイストとでは、足の掛け方が違っているのだ。
グレープバイン・ホールドは、コブラツイストと違い、自分の足を相手の足に内掛けをするようにフックすのである。卍固め(オクトパス・ホールド)と同じ掛け方である。
言い換えれば、グレープバイン・ホールドは「相手の首に足をかけない」卍固めとも云えるのだ。
まあ、技の名前って、別に正解があるいうものでもないので、目くじらを立てて、コブラツイストとグレープバイン・ホールドは違う技である、ということもないのであるが、エヴァンジェリスト氏には違和感があるようなのだ。
プロレスファンであっても殆ど興味のないことであるかもしれないが(グレープバイン・ホールドがコブラツイストの別名とされているこさえ知らないプロレスファンも少なくないであろう)、初心であった頃学んだことにエヴァンジェリスト氏は何故か固執する。
コブラツイストとグレープバイン・ホールドは違う技である。足の掛け方からして、必然的にグレープバイン・ホールドの方がより相手を締め上げることになる技である。
プロレスは奥が深い。
返信削除コブラツイストはグレープバイン・ホールドの別名(またはグレープバイン・ホールドから進化したもの)と思っていました。
そして卍固めは、さらに進化したものと思っていました。
またプロレスのお話をお聞かせください。