2011年12月20日火曜日

Ciao! に決めっチャオ........高知で一番美味しい店

「これからは、『Ciao!』 に決めっチャオ」

キタグニカラキタ・スパイ氏は、そんな顔をしていたそうだ。高知の特派員からの報告である。

エヴァンジェリスト氏に薦められるまま高知龍馬空港内のレストラン「Ciao!」に入り、てりマヨ豚丼を食したところ、悔しいことだが、エヴァンジェリスト氏の云う通り、空港内のレストランとは思えぬ美味だったのである。

「総てとは云わないが、一般に空港内のレストランの味には期待できない。有名店らしき店が空港ビルに入っている場合もあるが、デパートのレストラン街と同じで高いだけで決して美味しくはない」

いっぱしのグルメかの如くエヴァンジェリスト氏は語る。

「尤も、『Ciao!』 は有名店ではない、多分。どちらかと云えば、やや古びた、デパートの中の食堂といった風情だ。それはそれで、味に期待できそうな店構えではない、失礼かもしれないが」

いつになく真面目な語り口である。

「しかし.........ある時、一緒に出張したスモーキン・パパと何気なく『Ciao!』に入り、ビーフカレーを食べて驚いた。うまいのだ。味が深い。味がルーに沁み入っている感じなのだ。しばらくしてまた高知に出張した際に、またCiao!に入り、ビーフカレーを食べた。この時も同じ味で、相変らずうまかった

同じ味なのは、同じ店なのだから当り前といえば当り前だが、同じ店でも日によって味が違うことはなくはない。

「その後は、高知に出張した時には、少なくとも空港で食事を摂る時には、必ず『Ciao!』にすることにした。そして、ビーフカレーを頼んだ。しかし、ある時、事情があって、二日続けて高知龍馬空港で食事をすることとなり、勿論、二日とも『Ciao!』に入ったが、二日続けてカレーもないであろうと、試しにと、てりマヨ豚丼を頼んだ。見た目は美しはなかった。まあ、美しい豚丼というものも知らないが.........また、量も多く、こりゃ、全部は食べ切れないなあ、と思った。.............が、最近、歳と共に、食が細くなったワシだが、その量の多いてるマヨ豚丼を完食した」

思い出し語りながら、満足気な表情である。

「ワシは思った。この店はただものではない。高知で一番美味しい店だ

高知の総ての食事処で食べたことがある訳ではなかろうし、オーバーな表現とは思ったが、それだけ美味しいということで、気持ちは分らなくはない。

「きっと、料理人が凄いのだ。ワシがレストラン業に乗り出す時には引き抜いてもいいとさえ思った」

いつレストラン業に乗り出すのだ。還暦を過ぎても定年延長で今の会社に残してもらうしかないくせに。

................レストラン業に乗り出すかどうかともかく、エヴァンジェリスト氏は久しぶりにキタグニカラキタ・スパイと高知に出張した際に、強く「Ciao!」を薦めたのであろうことは想像するに難くはない。

ところで、「今後は、『Ciao!』 に決めっチャオ」、とそんな顔をしていたキタグニカラキタ・スパイ氏であったそうだが、きっと悔しいはずだ。

エヴァンジェリスト氏なんかの説に同調しなくてはいけないなんて、キタグニカラキタ・スパイ氏にとって屈辱のはずだ。自分のことを「スパイ」呼ばわりするミスター・シューベルト(誕生!ミスター・シューベルト。)やそれと同類のエヴァンジェリスト氏なんかと同じ見解を持つことは不本意なはずだ。

しかし、「Ciao!」が美味しい店であることは否定できなかったのであろう。

さあ、みなさんも高知龍馬空港で食事をするなら、いや、高知で食事を摂るなら、「『Ciao!』 に決めっチャオ」。

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