(怯むな!石原プロよ。【中編:レンブラント光線】の続きである)
「何故だ!何故なんだ!何故、『純と愛』には、舘さんだけが出演したことになっているんだ!?」
エヴァンジェリスト氏が吠える。
「確かに、遊川和彦が『純と愛』中で描く人物の中では、金児憲史演じるDV夫・満田は『救い』の可能性を感じさせるところのない存在だ。醜さの中に救いを感じさせる(或は、来させる)他の人物と異なり、イイ役ではない。しかし、カネコは一所懸命、演じたんだ。それなのに…..」
エヴァンジェリスト氏が怒っているのは、石原プロモーションのHPのことである。
石原プロモーションのHPに、金児憲史の「純と愛」出演情報がないのである。舘ひろしの「純と愛」出演情報は勿論、記載されている。
舘ひろしは、石原プロモーションの看板俳優だからその出演情報が記載されている、ということではない。
正直なところ、未だブレークしない徳重聡や宮下裕治、池田努、そして、金児憲史たちの出演情報は、例えそれが大した役ではなくともちゃんとHPに記載されているのだ。
それなのに、金児憲史の「純と愛」出演情報がHPにないことにエヴァンジェリスト氏はお怒りなのだ(2013年1月30日時点)。
「怯むな!石原プロよ。堂々とすればいいんだ。何も恥ずかしいことではない。それではカネコが可哀想だ。確かに、救いのない損な役ではあるかもしれないが、誰かがDV夫・満田を演じなくてはならいんだ。カネコは見事にその役になり切っていたのだから」
石原プロ関係者「的な」存在であるだけに、石原プロモーションのHPのことが気になるらしい。所属俳優たちのことも気になるらしい。
「遊川(ユカワ)は、3月にまたDV夫・満田を登場させるはずだ」
予言的なことを云う。
「遊川(ユカワ)は、そういう奴だし、何なら、3月に確実に再登場させるよう、ワシから遊川(ユカワ)に口添えしてもいい。しかし、仮に、DV夫・満田があのまま登場しなくともいいではないか。堂々としていればいいんだ、怯むな、石原プロよ」
「やはり貴方がそろそろ石原プロ入りした方がいいんではないですか?」
ちょっとエヴァンジェリスト氏をくすぐってみた。
「君の気持ちは分る。痛い程、分る。しかしなあ、今年は参議院議員選挙もあるしなあ」
またしても、訳の分らないことを云い出した。
(終り)