最近、夜の名古屋の繁華街で妙な噂が広まっている。
「あれは鹿だ、間違いない!」
「いや、鹿マスクだみゃあ。ふざけた野郎だがね」
「コスプレ・バーに現れたらしいげな」
「そうだがや。最初は、鹿のコスプレをした妙な奴と思っただが」
と語るのは、名古屋の夜の繁華街の某コスプレ・バーの「ママ」であった。それは、本当に「ママ」なのか、「ママ」のコスプレをした「パパ」なのか定かではなかったが。
「でもね、あれは違ったわいね」
はあ?どうやら「ママ」は、一所懸命、名古屋弁を使おうとしていたが、実は能登の出身らしい。
「名古屋の女性は派手だから好き、と言っとたさけ、このビルの上の階に綺麗な女の子の揃った面白い店があるわいね、と教えたら、そそくさと出って行ったさけ。あれはスケベや」
完全に朝ドラ「まれ」の世界になってきた。
「ほやけど、まんでびっくりしたわいね。アイツが立った席のあとには、糞が落ちとったさけ。まあるい奴や。あれは鹿のだわいね。人間の体のコスプレをした鹿だみゃあ」
それは、名古屋城の堀に住む鹿ではないかとも云われているようだ。
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