2017年1月28日土曜日

『すすきの』に『鹿』現る!【人間鹿も、復活!】




「鹿です!そう、紛うことなく、それは鹿でした」

札幌の特派員からの報告だ。

「驚くじゃあ、あーりませんか。鹿が大通りにいたんですよ」

かなり興奮している。

「シカも、ただの鹿ではないのです。写真をお送りします」




おお、これは!

「そう、人間鹿です。噂に聞いてはいましたが、見るのは初めてです。北海道初上陸です。エゾ鹿なら驚きませんが、人間鹿なのです」

何故、アイツが北海道に、アオニヨシはどうして札幌にいるのだ?

アイツは今、東京で仕事に追われているはずだ。札幌に行っている暇はなかったのではないか。

「多分、『遊び』に来たのです」

それはそうであろう。出張ではないはずだ。今、アイツは北海道の仕事を持ってはいないのだ。

「いえ、『遊び』と言っても、アッチの方の『遊び』です」

アッチの方の『遊び』?

「『すすきの』系です。『すすきの』系の『遊び』です」

『すすきの』系ってことは…..

「そうです。人間鹿は、エゾ鹿ではなく、エロ鹿なのです」

なるほど、確かにアイツはエロ鹿であった(【名古屋:夜の街】鹿、現る)。

「人間鹿は、夜、『すすきの』にいました。そして、姿が変っていました」

えっ、姿が?

「そうです。昼間、大通りで見かけたときは、まさに人間鹿で、頭部が鹿で体が人間でした」

何が、「まさに」かは知らないが…..

「しかし、夜、『すすきの』に現れたそれは、頭部と体が逆になっていました。頭部が人間で、体部分が鹿になっていたのです。写真をご覧下さい」




そうか、そう云うことなのか!

「そうなのです。体部分が、と云うか、下半身(アソコが)が野獣に戻っていたのです」

おおおおお!

「その後、人間鹿は、とあるビルに入って来ました。そして、そのビルからは『キー』という鳴き声が、快感に酔いしれたような鳴き声が聞こえて来たのです」

これは、人間鹿が帰京したら、インタビューをしない訳にはいくまい。満足度を訊くのだ。






















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