2010年6月20日日曜日

ひと味違う私の指…….沖縄の光景(後編)

しかし、その沖縄にはしばらく行っていません。プロの旅人失格です。以前は、年に3度も沖縄出張していたこともあったのに、このこところ、沖縄出張は何故かミスター・チョーテイが独占し、連れて行ってくれません

しばらく訪問していない沖縄ですが、沖縄で思い出すのは、サワラナイデ・ジョームです

サワラナイデ・ジョームは、私の沖縄のお客様、引合先企業に顔がきくのです。知合いだらけのようです。R社のキー・パーソンはサワラナイデ・ジョームの同級生です。他所者の私が直接営業するよりも、サワラナイデ・ジョームの協力を得た方がいいのです。

サワラナイデ・ジョームが協力してくれるのは、私の会社と販売提携関係にある会社のコイカオ氏が紹介してくれたからです。コイカオ氏は、サワラナイデ・ジョームとは、仕事で知合っただけの仲です。そして、サワラナイデ・ジョームは、私とは更にそのコイカオ氏に紹介されただけの仲です。

しかし、サワラナイデ・ジョームはとてもとても協力的です。部下のセンダイジャナイ氏もそうです。因に、センダイジャナイ氏はペルー生れだそうです。

サワラナイデ・ジョームやセンダイジャナイ氏は、つまり沖縄の人は、知合いになれば、大した知合いでなくとも、親身になって世話をしてくれるのです。感激です。

サワラナイデ・ジョームは初めて会ったその夜に、私を接待し、私の指をなめてくれさえしたのです(イヤアアン)。

1次会の居酒屋を出ると、女性が付く店に連れて行ってくれました。私は女性好きですが、そういった店に行くのは好きではないのではありません。しかし、サワラナイデ・ジョームの気遣いです。断る訳にはいきません。

お話をしたり、カラオケをしたりして、しばらくした時です。私は、カラオケも好きではないのですが、おつきあいですので、何曲か唄いました。

その何曲目かの時、サワラナイデ・ジョームが私の手をとります。それまでも、私の手をとって、店の女性の肩に私の手を持っていくので、またそれか、と思っていました。

女性に手を出さない私への配慮です。私には不要な配慮ですが、情の厚い沖縄の仲でも特に情の厚いサワラナイデ・ジョームの心遣いですので、怒る訳にもいかず、困っていました。

手をとられたので、また、店の女性の肩に私の手を持っていくのだと思いながら、唄っていると、何だか、指がヌメッとします

「?」

しばらく何が起きているか分りませんでした。気のせいかと思いながら、唄い続けていると、やはり、またヌメッとします。

ふと、横を見ると、サワラナイデ・ジョームが私の指をくわえています。そして、「ヒュー」と私の指で、指笛を吹くのです。その少し前に、ご自身の指で指笛を吹いていらっしゃいましたが、今度は私の指を使っているのです

「!!!!!」

私の指が犯されています。しかし、サワラナイデ・ジョームの親愛の情の表現です。「なにすんだよー!」とは云えません。仕方なく、その後も何度か、ヌメッと指をくわえられ、指笛を吹かれながら、私は唄い続けたのです。

まあ、こんな風に沖縄の人は、他人に優しいのです。見習いたいと思っています。ホントです。今度は、私が貴方の指を、貴女の指をなめましょうか?

ところで、沖縄出身のカンサイデモナイ・トーカイデモナイ・チュラデスさんはやはり他の人の指をなめているんでしょうか?

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