まるで自分の有り様を見るようであった。エヴァンジェリスト氏の感想である。
出張先の博多駅で氏は新幹線「500系」車両を見たのだ。
「500系」といえば、「のぞみ」である。「500系のぞみ」である。窓側の席がせまく決してて好きな車両ではなかったが(円筒状の車両であり、ドラム缶の中に居るような感じの車両であった)、「のそみ」は「のぞみ」であった。JR西日本が自信を持って投入した車両であった。
その「500系」が、今、「こだま」に使われているのだ。今年(2010年)の2月末で「のぞみ」から引退したことは知っていたが、「こだま」に使われているとは知らなかったのだ。
他にも「のぞみ」を引退して「ひかり」や「こだま」として使用されている車両はある(はずである)。しかし、「500系」は他の新幹線車両とは大きくデザインの異なる特徴的な車両であったので、「こだま」まで落ちぶれた感が強いのだ。
エヴァンジェリスト氏は停年が近い。だから氏は、「500系」に自身の今の有り様を、そして今後の有り様を見るような感じがするらしい。もうお役御免なのだ。「こだま」として使ってもらえるだけでもよしとしないといけない、ということなのだ。歳をとるということは、そういうことなのだ。
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