朝7時20分、カフェにつくと、190円のホット・コーヒーを頼む。程なく出てきたホット・コーヒーを手に持ち、窓際のコーナー席まで行く。コーヒーは机に、鞄は床に置き、コートを着たまま椅子に座る。
脚を組み、左肘を机につくと、右手でコーヒーを持つ。おそるおそる唇をコーヒーに近づけ、「ふっ」と軽くひと吹きして、コーヒーをすする。温かいものが食道を下って行き、今度は「ほーっ」とため息をつく。
そして、おもむろに鞄から本を取り出す。洋書だ。英語の本だ。ミステリーだ。アガサ・クリスティのように見える。先週は、バイオの専門書(勿論、洋書)であったであろうか。洋書を左手の指に挟み、顔をやや斜めにしながら文字を追う。右手は時々、コーヒー・カップを持つ。
ダンディである。ダンディなサンマル君は、こうして朝の30分を過ごしているのではないだろうか。
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