2011年5月4日水曜日

アントニオ猪木のあの新技の名称の公募に応じていたエヴァンジェリスト氏(後編)

テレビで発表されたアントニオ猪木のあの新技の名前は、そう、「卍固め」(アントニオ・スペシャル)であったのだ。

中学生のエヴァンジェリスト氏は、自身の案が採用されなったことにがっかりしながらも、「卍固め」という名前よりも、「アントニオ・スペシャル」という名前の方に衝撃を受けた。

「こんな名前の付け方もあるんだ!」

その後、ビジネスをするようになり、氏は、氏が販売するシステムの名称に「●●●●スペシャル」という名前を付けた。そして、そのシステムが採用した手法である「●●●●」の考案者である先生に、「いい名前だ」と喜ばれるようになるのだ。

「アントニオ・スペシャル」に学んだのである。

ところで、「卍固め」は猪木さんがゴッチさん(カール・ゴッチ)に教えてもらったということになっている。多分、それは本当であろう。しかし、ゴッチさんが「卍固め」を開発したようにも云われるのは間違っていると思われるそうだ。

「卍固め」は猪木さんが使うようになるもっと前からヨーロッパで使われていた、と「ゴング」(月刊)に書いてあったように記憶しているそうだ。ヨーロッパでは、「オクトパス・ホールド」と呼ばれていた、ということなのだ。

そして、勿論、ゴッチさんはヨーロッパ出身のレスラーである。「オクトパス・ホールド」はご存じであったのであろう。

しかし、「オクトパス・ホールド」(タコ固め)では、格好悪いし、テレビ的には、「新技開発」、「名称公募」とするのが良かったのであろう。

「オクトパス・ホールド」は、当時の名(迷)レフェリーの沖識名が命名したという情報もあるらしいが、エヴァンジェリスト氏はその説には疑問だそうだ。レフェリーになる前は、レスラーとして名を為していた沖識名であるので、「オクトパス・ホールド」のことは元々知っていて、「ああ、オクトパス・ホールドね」と云ったではなかろうか。それが、沖識名が命名したという説になっているのかもしれないと云う(あくまで推測であるが)。

「オクトパス・ホールド」よりは、「卍固め」の方がずっといい。「横肩車」の方がましかもしれない。

しかし、やはり「横肩車」は恥ずかしい。

恥ずかしいからか、エヴァンジェリスト氏は猪木さんに、昔、氏が名称公募に応じ、「横肩車」(クロス・オーバー・ホイール)と葉書に書いたことは云っていないそうだ。まあ、そりゃそうであろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿