「うぬぼれ営業」氏を見てしまった。ついにというか、そこに居るはずのない「うぬぼれ営業」氏をエヴァンジェリスト氏は見てしまった。
異動して、エヴァンジェリスト氏が居るビルから、電車を使って30分は離れた別のビルにある部署の所属となったはずの「うぬぼれ営業」氏が、今日(5/16)、エヴァンジェリスト氏の側に居た。
「ど、ど、どうして居るの?」
「ま、普通に」
「うぬぼれ営業」氏は、不敵に言い放った。
唖然としながら眼を閉じ、「どうして?」と首を傾げ、また眼を開けたら、そこにもう「うぬぼれ営業」氏は居なかった。こちらのビルにもう用はないはずなのだ。
「幽体離脱だ.....」
そう、ご存じの通り、「うぬぼれ営業」氏は、幽体離脱ができるのだ。エヴァンジェリスト氏の部署に異動して来てからできなくなっていたが、実は、「うぬぼれ営業」氏は、幽体離脱ができるのだ。
エヴァンジェリスト氏という名前が示す通り(皆さん、『エヴァンジェリスト』の意味はご存じですよね?)、「神の使い」とも云えるエヴァンジェリスト氏の側では、その威光の前では、できなくなっていた幽体離脱が、異動して、きっとまたできるようになったのだ。
「うぬぼれ営業」氏の幽体離脱は、ただの幽体離脱ではない。友達も一緒なのだ。
友達も幽体離脱ができるのだ。しかも、そんな友達が2人もいるのだ。そして、その友達2人は共に幽体離脱して、空を飛んで米国まで行って来たりするという。
「うぬぼれ営業」氏は、米国まで行く力はないそうだが、自宅(実家)の屋根を突抜け、空中で友達と会い、語り合い、国内を飛ぶこともあったらしい。
「うぬぼれ営業」氏の証言である。
「ついに、またできるようになったんだ、きっと」
安堵と疑念の入り交じった表情を浮かべるエヴァンジェリスト氏の横で、ワカシショー・ブラック氏が呟いたようにも聞こえた。
「ふん、なんだかんだと理由をつけて、奥さんに会いに来ただけだろう」
そう、「うぬぼれ営業」氏の元の部署には(つまりエヴァンジェリスト氏の部署には)、「うぬぼれ営業」氏の奥さんがいるのだ。同じ部署にいる間に、結婚したのだ。部署の花形デモンストレーターであったマダム・ウヌボーレ(当時は、プリンセス・ゼブラボールペン)に憧れ、恋い焦がれ、アプローチし、ついには結婚したのだ。云ってみれば、「商品」に手を付けたのだ。
今もまだまだ奥さんに「でれでれ」なのだ。
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