(【外交問題?】パジャマで外出する男(前編)の続きである)
これは、外交問題に発展しかねない由々しき問題である。
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宅急便のお兄さんが、自分のパジャマ姿に気付かなかったことに安心した男は、
「ひょっとしてこのパジャマ、普段着で通用するかも」
と考えたのであった。
…………..そう考えた男が上下パジャマのままダウンコートを着て近くの公園へ行くまでに時間はかからなかった。
誰も反応しない。
公園で遊んでいる親子も途中で行き交う誰もが、この男がパジャマを着たまま家の周りをうろついているなどとは微塵も気づいてないようだ。
(「ああ、やっぱりパジャマは開放的だ」と自身の快挙を満喫する男)
男は大胆になった。
「これはひょとしていけるかも」
近くのコンビニまで行ってみた。
店内の客も店員も行き交う通行人も誰一人男がパジャマ姿とは気が付かない。
男はこの快挙に喜んだ。
そして、
「コンビニがOKならばスーパーもOKだろう」
と考えるのは当然の帰結である。
そしてスーパーでも誰も気が付かない。
ここまで成功すると男の野望は留まることを知らない。
「スーパーがOKなら家電店もOKだろう」
「コンビニがOKなら郵便局も大丈夫だろう」
どんどんエスカレートして実行していった。
(続く)
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