8月16日である。あのエヴァンジェリスト氏が沈んでいる。
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8月16日。その日、その子が死んだ………….。
12年前の(2000年の)8/12から8/16迄、マダム・エヴァンジェリストとマドモワゼル・エヴァンジェリストは、帰省した。来年(2013年)、「あまちゃん」(NHKの朝ドラである。宮藤官九郎・脚本だ)の舞台となる北三陸地方のある村である。マダム・エヴァンジェリストの故郷である。
その子の面倒はエヴァンジェリスト氏がみることになっていたのであったが、8/16の朝、その子はその中で死んでいたのだ。連合いの太郎も一緒に死んでいた。
前日、エヴァンジェリスト氏が食べさせ過ぎたのかもしれない。気温が高すぎたのかもしれない。何がいけなかったのか分らないが、とにかくエヴァンジェリスト氏の責任である。
その子と太郎は、ペットボトルの中で死んでいた。
ペットボトルの胴の部分をくり抜き水槽にし、その中に入れていた。その子と太郎は、めだかである。マドモワゼル・エヴァンジェリストが学校からもらって帰ってきたものであった。
エヴァンジェリスト氏の机の横に置かれた水槽ペットボトルの中で、2匹仲良く、まさにスイスイと泳いでいた。最初、名前は知らなかった。名前が付けられていることさえ知らなかった。
ある時、ふと見ると、水槽ペットボトルの横に置かれた紙に、「オスは太郎、メスはその子」と記されていた。
感激した。さすが、ネーミングの帝王の異名をとる自分(エヴァンジェリスト氏)の娘である、と。
めだかに普通、「その子」なんて名前付けない。めだかでなくとも、他のペットにも、「その子」なんて名前付けないであろう。
猪木さんがいう、「非常識」を実践しているのだ(参照:美しくなければいけない(後編)、【スパイの告白】「本当は、日刊スポーツを…..」(その6))。
感激したエヴァンジェリスト氏は、「その子」をクイズにすることに決めた。
「ウチのメスのめだかの名前はなんでしょう?」として、クリームソーダに続く、反響を呼び起こそうと思ったのであったが(参照:あなたは何色派?(その1)、ピンクがいい......あなたは何色派?(その2)、見透かされて.....あなたは何色派?(その3)、店の戦略......あなたは何色派?(その4)、ミステリー・マーケティング......あなたは何色派?(その5)、さて.....あなたは何色派?(その6:最終回))、死なせてしまっては……….
反省した。その子の冥福を祈った。
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毎年、8/16になると、エヴァンジェリスト氏は、その子のことを思い出し、沈む。
「えっ?そのその子も美白だったのか、ですって?」
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