2012年8月13日、事件は起きた。
「いやああ、危ないところだったあ」
人間ドックを行う健診センターを出て来たエヴァンジェリスト氏の第一声である。
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4年前(2008年)の8月、エヴァンジェリスト氏は、人生初めての人間ドックを受診した。
54歳にして初とは、遅い人間ドック・デビューである。
「お●りの穴に指を入れられたことはない。恐怖である」と、それまで人間ドックを毛嫌いして、受診することはなかったのだ。
5年前までは、人間ドックは、氏の属する会社では希望者のみが受診するものであったのだ。
人間ドックでは、お●りの穴に指を入れられるものと信じ込んだエヴァンジェリスト氏が、受診を希望する訳がなかった。
それまでバリウムも飲んだことがなく、これも嫌であったようだ。
「ゲップをしてはいけないそうではないか。まあ、ワシは経常収支好きだから、いつも現金一括払いで月賦にしたことはないが、ゲップは一種の自然現象だ。それをしてはいかん、と強制されるのは好かん」
と、妄言を吐いていた。
が、4年前、ついに35歳以上の者は強制的に人間ドックを受診しなくてはならくなったのである。
「お●りの穴に指を入れられることはない。安心して」と多くの方々から励ましの言葉を頂いたが、
「お●りの穴には、指は勿論、それ以外のものも入れられたことはない。恐怖である」
と引かない。
(続く)
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