アナタは新幹線を止めたことがありますか?或いは、止めようとしたことがありますか?JR駅員に、新幹線を止めるように云ったことがありますか?
マダム・エヴァンジェリストは、8年前、劇団四季の「キャッツ」を観る為に、マドモワゼル・エヴァンジェリストと、「キャッツ」公演中の大阪迄、旅をしました。
その帰りのことです。11:16発の「ひかり」に乗ろうとして、間違って、ホームの反対側に停まっていた11:27発の「のぞみ」に乗り込んでしまいました。
11:15過ぎに、マドモワゼル・エヴァンジェリストが、「おかーこ、あっちの新幹線じゃないの?」と気付きました。
二人は急いで「のぞみ」を降り、「ひかり」に向いました。しかし、その時もう、「ひかり」はドアを閉め、動き出していました。
マダム・エヴァンジェリストがJR駅員に云いました、「あの新幹線、止めて下さい!!!」
「……….いやあ、そう、云われても……………….」
「あの新幹線に乗るんです!止めて下さい!!!!!!」
「んんん…………いやあ………….」
「止めて下さい!!!!!」
「すみません。できないんです」
「どうして!?!!!?!!!」
「いやあ……….」
「急病人が出たら止めるでしょう!」
「そうですが……………」
「!!!!!!!!!!!」
新幹線を止めようとしたマダム・エヴァンジェリストのことを貴方は、どう思いますか?無茶苦茶だ、やっぱり、おばさんは怖い、とお思いですか?因に、マダム・エヴァンジェリストは当時、45歳、立派なおばさんでした。
確かに無茶苦茶です。しかし、本当に欲しいものがあれば、どんなことでもするのではないでしょうか。エヴァンジェリスト氏は、マダム・エヴァンジェリストから責められています。ウチは、何故、家が持てないのか。
家を持とうとした頃、バブルになったから、は理由にはなりません。元々給料が悪いから、も何も理由にはなりません。諦めることは許されません。本当に欲しいものは、諦めてはいけないのです。
[このゴールデン・ウイーク、マダム・エヴァンジェリストは一人旅に出ます。また、旅先で無茶を云わないか、エヴァンジェリスト氏は心配しているようです]
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