過日、SPになった。ボディーガードである。
私の相棒であるツマハ・オンナヤミシツチョー氏がお客様に重要物を届けるにあたり、護衛として同行したのである。
会社を出る前に、iPhoneのイヤホンを片耳にあて、ややハイテンションに本物の「SP」を気取る等したものだから、周りからは顰蹙をかってしまったが、数時間行動を共にしたツマハ・オンナヤミシツチョー氏からは、本当に嫌がられたようであった。
移動中、新幹線で並んだ席に座り、私から途切れることなく話しかけられたこともウンザリだったのであろうが(私としては仕方ない。重要物の運搬中だから眠らせる訳にはいかない)、トイレに行くのにも一緒だったのである。
但し、誤解しないで頂きたいが、「小」の方である。「大」の方ではない。
油断大敵である。トイレの中も安心していられない。いや、重要物はたすきがけした鞄の中とはいえ、用を足している間に盗られる可能性は他の時よりも高いのだ。
私は「大」も「小」もしたくはなかったので、ただツマハ・オンナヤミシツチョー氏が用を足すその後ろに立っていただけであるが、きっちりと見張り役を果したのである。
しかし、ツマハ・オンナヤミシツチョー氏の方は「見られていると、出るもものもちゃんとは出なかった」とこぼしたとも聞く。私はツマハ・オンナヤミシツチョー氏のナニを見ていた訳ではないのだが。
すっかり嫌がられた私は、帰路は一人飛行機に乗り、ツマハ・オンナヤミシツチョー氏は新幹線で帰京したのである。
しかし、重要物は無事、届けられ、私は見事、護衛役を全うしたのである。「SP」が必要になったら、是非、声をかけて欲しい。
もう“ヤミ”シツチョウは存在しないと思います。
返信削除確かに、闇室長は表社会に出ちゃいましたからね。では、ツマノシンセキハ・コクミンテキビショウジヨ・ダカラツマモビジン氏にしましょうか。
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