エヴァンジェリスト氏が皆さんに教えて欲しいことがあるそうだ。
制汗剤は臭いか、である。
過日、いつもの通り深夜に、グソク・エヴァンジェリストが帰宅した。リビング・ルームに顔を出した後、スーツを脱ぐ為、自分の部屋に入ってしまうと、エヴァンジェリスト氏と一緒にリビング・ルームにいたマドモワゼル・エヴァンジェリストが云った。
「なんか臭くない?」
そう云われ、周りの空気を嗅ぐと確かに臭い。いや、よく嗅いで見ると、臭いどころではない。
どんな臭いかと云うと、強い香水の匂い(いや、臭い)である。これまで自宅で嗅いだことのない臭いである。
グソク・エヴァンジェリストが持帰った臭いとしか思えない。グソク・エヴァンジェリストからは嗅いだことのないものであるし、そもそもグソク・エヴァンジェリストは香水をつけてはいなかったはずだ。整髪料等で臭い存在であることは間違いなかったが。
グソク・エヴァンジェリストの後を付けてグソク・エヴァンジェリストの部屋の前まで行ってみると、やはり強烈な臭いがそこかしこに漂っている。
常日頃、想定できない行動をとるグソク・エヴァンジェリストだから、趣味は悪いが強い香水をつけるようになったのか、或は、電車の中で側にいた女性に付けられたのかと思った。
しかし、マドモワゼル・エヴァンジェリストが云った。
「いや、これは女の香水のニオイだ。あたしゃ、分る」
そう云われれば、確かに男の付ける香水のニオイではない。女性のいる店にでも寄って帰ったのだろうかとエヴァンジェリスト氏は思った。
しばらくして、部屋から出てきたグソク・エヴァンジェリストに思い切って訊いてみた。
「香水つけた?」
「いや、制汗剤」
「あ、そう」
仮眠をとっていたマダム・エヴァンジェリストが起きて準備してくれた夕食を済ませた後、グソク・エヴァンジェリストはまた自分の部屋に戻った。
グソク・エヴァンジェリストが自分の部屋に消えると、エヴァンジェリスト氏はマダム・エヴァンジェリストに云った。
「あの臭い、制汗剤だって....」
「甘いわねえ、貴方は!」
そこで、エヴァンジェリスト氏は皆さんにお訊きしたいそうだ。
「制汗剤は臭いでしょうか?女性の香水、それもかなり香りの強い香水なみに匂いを超えて臭いになるほど、臭いものでしょうか?それとも、制汗剤がそんなに強烈な香りを放つことはないのでしょうか(つまり、グソク・エヴァンジェリストに疑惑あり、でしょうか)」
皆さんの返事を待つ。
↓のスプレーは、うちでも結構匂うと言われます。
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