「オレが話しかけるからかい?」
2日間の休みを取ったエヴァンジェリスト氏が出社したところ、シショー・エヴァンジェリストが気に病んだ表情で話しかけてこられた。
2日間の休みを取ったが、エヴァンジェリスト氏はその2日間、休んでいたのではなく、(大きな声ではいえないが)自宅で仕事をしていたのである。あるマニュアル作りの為、自宅に籠って執筆に勤しんでいたのだ。
その事情を知るシショー・エヴァンジェリストは、会社でしょっちゅう自分がエヴァンジェリスト氏に話しかけるものだから、会社では集中できず、自宅でマニュアル執筆をするようにしたのではないか、と気にされたのだ。エヴァンジェリスト氏の目の前の席が自分の席であることから、シショーはついついデシに話し掛けてしまうのである。
「いえ、そんなことありませんよ。そんなことある訳ないじゃないですか」
デシたるもの、いつ何時でもシショーからお言葉を頂けるのは有難いことなのだ。いえ、これ本当ですよ。シショーの「声」は神の「声」なのですよ。
シショーに要らぬ気遣いをさせたことを申し訳なく思う一方、そんな気遣いのできるシショーをますます尊敬するデシであった。
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