満更でもない表情だ。
神戸尊(ミッチー:及川光博)が壇れいと結婚したので、エヴァンジェリスト氏に冗談で云ってみたのだ。
「いよいよ、貴方の出番ですか?今度こそ、貴方が杉下右京の『新相棒』になるのですか?ミッチーは、右京さんより壇れいを相棒に選んだ訳だし」
結婚したからといって、及川光博が「相棒」を降板する必要はないのだが、女性人気の強いミッチーだから、結婚を機にひょっとしたら、と思い、でもあくまで冗談で云ってみただけであった。
しかし、エヴァンジェリスト氏は、
「いや、まだオファーを受けると決めた訳ではない」
とすっかりその気になってしまった。
「それに、まだ、豊さん(水谷豊さん)からも松本さん(プロデューサーの松本基弘さん)からも正式な連絡は入ってはいない」
寺脇康文が降板した際にも、すっかり「新相棒」になるつもりになっていた、「相棒」好きの氏の心をくすぐってしまったようだ。
余計なことを云ってしまったと後悔したが、もう遅い。エヴァンジェリスト氏は、妄想列車となって突っ走る。
「まき子夫人(石原まき子さん)からも、『そろそろ(石原プロの社長を)お願いできるかしら』と連絡がくるかもしれないんだ」
「・・・・・」
「スティーブ(AppleのSteve Jobs)からも、『取締役連中が妙なことをする前に(新CEOを勝手に決める前に)、(CEOを)引受けてくれないか、同級生なんだから』と云ってくるかもしれない」
「・・・・・」
「どのオファーを受けるかは、まだ決めていない」
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