エヴァンジェリスト氏は述懐する。
「自分がスカリーから学んだものは『虚』であったのか?」
スカリーがApple時代の自身を否定すると(その時代の自分を『虚』とすると)、そのスカリーから学んだものの『虚・実』が問題となりかねないのである。
「スカリーとは知合いではないが、彼の自伝(Odyssey: Pepsi to Apple.=邦題『スカリー【世界を動かす経営哲学】』- 会津泉・訳)から学ぶものは多かった」
Appleの会長時代に出版されたスカリーの自伝は、スティーブ・ジョブズとの経緯の記述等、自伝であると同時に、マーケティング書でもあるのだ。
「例えば.......」とエヴァンジェリスト氏は云う。
『通常、競争相手を骨抜きにするには、競争の土俵そのものを変えてしまわなければならない』とスカリーは云うが、これはマーケティングそのもののことを云っているのである。
マーケティングは色々に定義可能ではあるが、エヴァンジェリスト氏は、それは「創造」であると云う。競合を持たない状況を作り上げることをいう、と云う。
『成功のための自分自身のガイドラインを確立すること』の重要性をスカリーは説いているが、それはマーケティングに限らず、有効な考え方/処し方であると、エヴァンジェリスト氏は云う。
即ち、成功の基準は他者に設定させず、自分自身で作るべきであるということなのだ。
成功の基準は一様ではない。それは如何ようにも設定可能なものである。他者にそれを設定させると失敗の烙印を押されがちである。成功するか否かは、少々姑息な感じを持たれるかもしれないが、成功の基準を自分で設定するかどうかにかかっているとさせ云えるのである。
..........以上のようなことをエヴァンジェリスト氏は、スカリーから学んだ、或は、再確認をしたと云うのである。
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