2011年9月6日火曜日

スカリーは間違っていたのか?(前編)

「虚」中の「実」は、「虚」であるのか、「実」であるのか?


そもそもそれは、「虚」であったのか?

エヴァンジェリスト氏は自問する。スカリーのことである。氏は、意味深に云っていたのだ、「スカリーを忘れるな」と(スティーブ・ジョブズ辞任........「スカリーを忘れるな」)。

スカリ−といっても「Xファイル」の女性FBI捜査官ダナ・スカリーのころではない。ジョン・スカリーのことである。

ご存じかと思うが、ジョン・スカリーは、かつてのApple(当時は、Apple Computer)のCEOである。スティーブ・ジョブズに請われてAppleに来たのである(史上最大のヘッドハンティングとも云われた)。

ジョン・スカリーは、ペプシ・コーラの社長であった(ペプシコの、ではなく、ペプシコの子会社であるペプシ・コーラの、である)。ペプシ・コーラで、ジョン・スカリーは、当時、コカコーラを抜いてマーケット・シェアのトップをとったことで有名である。

スティーブ・ジョブズは、ジョン・スカリーのそのマーケティングの手腕をかって、Appleに誘ったのである。「一生、砂糖水を売っているつもりか」という有名な言葉で。

Apple移籍後、スティーブ・ジョブズとジョン・スカリーとは「ダイナミック・デュオ」として蜜月時代を過ごす時期もあったが、二人は相離反し、スティーブ・ジョブズはAppleを追われることになったことは周知の通りである。

しかし、それから8年後、ジョン・スカリー自身が経営不振からAppleを追われることになり、その後、何人かのCEOがAppleの立直しを図ったが実らず、スティーブ・ジョブズがAppleに戻り、iMacに始る今のAppleの大成功を実現したことは語るまでもなかろう。

問題は、現在のAppleの状態から、スティーブ・ジョブズが正しく、スティーブ・ジョブズを追い出したジョン・スカリーが間違っていたと見なされることである........とエヴァンジェリスト氏は云う。

ジョン・スカリー自身がそういった主旨の発言をインタビューでしているのである。

しかし、果して、ジョン・スカリーは本当に間違っていたのか?

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