(【スパイの告白】「本当は、日刊スポーツを…..」(その3)の続きである)
「日刊スポーツをお願いします」
ミスター・ギャクタイソンのその衝撃の言葉を聞くまでは、ホテルの朝刊サービスに頼めるのは、朝日か毎日といった一般紙か日経だけだろう、と思ったこともない程、エヴァンジェリスト氏は、そんなことは(頼めるのは、朝日か毎日といった一般紙か日経だけだろう、ということは)当り前だというアタマでいたである。
スポーツ新聞を頼もうとも頼めるとも、想像だにしなかったのだ。
「日刊スポーツをお願いします」と聞いた時、エヴァンジェリスト氏は、いつも固定観念に縛られないように自身気を付けようと思っているのにも拘らず、結局は固定観念に縛られている自分を知り、反省した。
そして、堂々と臆することなく、「日刊スポーツをお願いします」と云えるミスター・ギャクタイソンはやはり大物だ、でも、同行者としては少々恥ずかしい、と思ったのであった。
日本経済新聞を頼むゴタンダ・タワー・レディに対して感じたのとは別の恥をミスター・ギャクタイソンに感じたのであった。
(続く)
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