「で、何役なんですか?」
「それは、官ちゃんに任せるが、まあ、村長か、あまちゃん(主人公)の恋人役かなあ」
エヴァンジェリスト氏は、すっかり出演する気になっている。
官ちゃん(宮藤官九郎)脚本のNHKの朝ドラ「あまちゃん」(来年、2013年4月から放送)のことだ(参照:【朝ドラ】官ちゃん、出てもいいよ。 )。
北三陸地方が舞台になると知り、
「官ちゃん、分った。みなまで云わずともよい」
と、すっかりその気になったのだ。
マダム・エヴァンジェリストが、三陸鉄道北リアス線が走る北三陸地方のある村出身なのだ。而して、マダム・エヴァンジェリストの夫である自分も北三陸地方関係者という考えらしい。
宮藤官九郎が北三陸地方を「あまちゃん」の舞台に選んだのは、自分に出演して欲しいというサインだと勝手に解釈しているのだ。
それにしても主人公の恋人役とは烏滸がましい。
「年齢差があり過ぎませんか?」
「君は、あまちゃんの年齢を知っているのか?」
「知りませんが、普通は10代、20代でしょ」
「普通なんて固定観念に縛られてはいかんといつも云っているだろう。仮に、君の云う通りだとしても、加藤茶を見ろ」
年の差婚のことのようだ。
石原プロ入りする、する、と噂されながらも実際には一向に石原プロ入りしないエヴァンジェリスト氏のことを「石原プロ関係者」と云えるものではないが、冷やかしでそう云ってみたところ、氏は、それには特に反応せず、しかし、満足げな表情を浮かべ、云った。
「ヒロインは誰になるのかなあ?」
「もうオーディションをしているようなので、全くの新人かもしれませんし、でも、最近の傾向を見ると、井上真央や堀北真希のように既に売れている若手女優を起用しているので、武井咲や剛力彩芽といったところかもしれませんね」
「まあ、誰でもいいのだが….咲ちゃんや彩芽ちゃんでも、勿論、構わないぞ」
相変らず目出度い人だ。
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