2012年7月25日水曜日

【5次元空間を飛ぶ】「あっちゃんも一緒だったんですか?」(その3-最終回)





よく我々の宇宙にに似た宇宙が別にある、と云われるが、「5次元空間説」のリサ・ランドール博士は、別の3次元世界(宇宙)は、我々の3次元世界(宇宙)とは全く別のものであると考える方が納得がいく、といったようなことを云っている。

そうだ、この世(この宇宙)では、今更、エヴァンジェリスト氏が石原プロに入るなんて、夢のまた夢と思われるかもしれないが、異次元では「それもあり」なのだ。

エヴァンジェリスト氏が還暦近くして歌舞伎役者「船橋停車」になるなんて、夢のまた夢と思われるかもしれないが、異次元では「それもあり」なのだ。(参照:船橋停車?【音羽屋】菊五郎は多湖輝か?


……と、私の呟きを聞いたエヴァンジェリスト氏が口を挟んで来た。


「そうだ。その通りなのだ,今後、我々は、5次元営業、5次元ビジネスで行こう!常識に囚われていてはいけないのだ。猪木さんがいつも云っているように」

しまった!ついついエヴァンジェリスト氏に乗せされてしまった。このままでは悔しいので、云ってみた。

「要するにアナタは、5次元空間を通って、あっちゃんと異次元にでも行っていた、とおっしゃるのですね」
「き、君は見ていたのか?!」
「はあ?5次元空間って見えるんですかあ?」
「例によって,奥さんと衝突して、君もこの世界から消え、5次元空間に飛んできたのかと思ったぞ、ハハハハハ」


ああ、この人と話していると、本当に5次元空間に飛んで行きそうだ。




(終り)






2012年7月24日火曜日

【速報】「ヤンキースに移籍ですか?」



「ヤンキースに移籍ですか?」

寝起きのエヴァンジェリスト氏を直撃した。2012年7月24日の朝である。

「な、なんだ、朝っぱらから?」
「ヤンキースに移籍されるんですか?」
「ワシはニューヨークは好きではない」
「では、イチロ-のようにヤンキースに移籍される訳ではないんですね?」
「どうせなら、ブルージェイズの方がいいなあ。トロントはいい街だ」
「っていうことは、当面、移籍はないんですね?」
「まあ、少なくともヤンキースには行くことはないな」

まさに朝っぱらからからかってみたのだが(「アナタはヤンキースに行って何をするつもりですか?」と腹の中で云ってやったのだ)、案の定な反応であった。



【リサ・ランドール】「あっちゃんも一緒だったんですか?」(その2)





「ま、5次元空間かな、ムフフ」

しばらく行方不明と云っていい状態であったエヴァンジェリスト氏が不敵に云い放った。

来年の春のNHKの朝ドラ「あまちゃん」の撮影に前田敦子と一緒に三陸海岸にでも行っていたのか、と詰め寄ったところを、いきなり「5次元空間」という突拍子もないものを持出して来たのだ。

「5次元空間?ま、まさか、リサ・ランドールですか?」
「なぬ?君はリサのことを知っているのか?」
「リサ?ああ、またいつもの病気ですね?」
「病気?」
「いえ、いいんです。リサ・ランドール博士の唱える「5次元空間説」ですね」


リサ・ランドール博士は、5次元空間説を唱えている。

多分、皆さんはエヴァンジェリスト氏が石原プロに入ると云っていることを老人の戯言と捉えているのかと思うが(まあ、私も戯言だと思っているが)、これを5次元で捉えると、必ずしも戯言とは云えないことがお判り頂けるかと思う。

宇宙には我々の住んでいる3次元世界のような空間がたくさんあり、その間を5次元空間が埋めているのだそうだ。

5次元空間は重力しか通さず、光は通さないので、我々は今のところ3次元世界の間を行き来することはできないらしい。

しかし、素粒子実験で、衝突後に素粒子が消えることがあるそうで、これは5次元空間へ行ってしまったと考えられているそうだ。

ということは、私も、貴方も、そしてエヴァンジェリスト氏も、何かの拍子に何かと衝突すると、素粒子のようにこの世界から消え、異次元にワープする可能性もなくはないのではないか


……….いつの間にか、私は一人、「5次元空間」に関する思いを呟いていた。


(続く)


2012年7月23日月曜日

【行方不明】「あっちゃんも一緒だったんですか?」(その1)


「一体,何処に行っていたんですか?」

しばらく姿を見せなかったエヴァンジェリスト氏に問い質した。

「まあ、どこでもよかろう」
「アナタがいないせいで、このBlogを20日近くも更新できなかったではないですか!」
「人のせいにするな。このBlogはきみのBlogであって、ワシのBlogではない」
「理屈じゃあないんです。アナタが居ないと更新できないんですよ!」
「知ったことか。まあ、野暮用だ、野暮用」
「ひょっとして、『あまちゃん』の撮影に三陸海岸にでも行っていたんですか?出演をやめるようなことも云っていたくせに」(参照:【朝ドラ】官ちゃん、出てもいいよ。【朝ドラ】「あまちゃん」に出る!?
「ウム……三陸海岸の魚は美味いが、来春のドラマの撮影にはちと早過ぎないか?」
「質問に質問で返すな、っていつも云っているでしょう!」
「まあ、興奮するな」
「あっちゃんも一緒だったんですか?」(参照:【朝ドラ】えっ!あっちゃんが「あまちゃん」のヒロインに???
「ヒロインは、まだ決った訳ではないぞ、敦子に」
「敦子に、ですって?……アナタたちってどういう関係なんですか?」
「ワシたちはそんな関係ではない、断じて」
「で、結局、この20日間、アナタは何処に行っていたんですか?」
「ま、いいじゃないですか、ムフフ」

エヴァンジェリスト氏は、ヒトサシユビKをまねて右手の人差し指を立て振り回しながら、云う。

「ま、5次元空間かな、ムフフ」



(続く)

2012年7月4日水曜日

【スパイの告白】「本当は、日刊スポーツを…..」(その11)【最終回】






「……….ええ、告白します。ええ、本当は日刊スポーツを読んでいました」

スパイともペテン師とも思えぬキタグニカラキタ・スパイ氏のさわやかな告白であった。


しかし、氏の奥さんには内緒である

だって、単にスポーツ記事を読んでいただけではなく、きっと、ス○ベな記事も読んで興奮しているからである。

それに、スチュワーデス(今のCA)の目を気にするのは、何か切っ掛けがあれば、スチュワーデスとお近付けになれるかも、という下心があるに決っているからである


(終了)





2012年7月3日火曜日

【音羽屋】菊五郎は多湖輝か?



「いやあ、ドキッとしたなああ」
「厚顔無恥な貴方でもドキッとすることはあるんですか。一体,どうしました」

エヴァンジェリスト氏がドキッとしようと、肥壷にはまろうと実のところは関心はなかったが、どうしたのか訊いてやらないと五月蝿いのだ。

「オトワヤだ」
「音尾ですか?」
「TEAM NACSではない」
「スープカレー、冠婚葬祭プランナーではないんですね?」
「スープカレーはイマイチだったな。音尾琢真がいけないわけではないが」
「で、オトワヤって?」
「音羽屋だ。菊五郎だ」
「ああ、尾上菊五郎ですね。菊五郎がどうしたんですか?」
「睨まれたんだ」
「あはっ?誰を?誰を睨んだんですか?」
「ワシに決っておる」
「貴方、何かしたんですか?」
「何もしない。存在しただけだ」
「存在しただけ?」
「そうだ。ワシという存在が気になったのであろう」

ああ、面倒くさくなってきた。

「JALのラウンジだった」

今度は、JALのラウンジか。この前は、ANAのラウンジだった。あの時は、「猪木さん」だったな(参照:猪木さんに会った!

「多分,今日(2012年7月3日)、青森で公演があるのであろう。義経千本桜だな」

インターネットででも調べたのであろう。

「青森にはJAL便しかないからな」

そんなことは「プロの旅人」なら常識である……..いや、東京-青森便は確かにJAL便だけだが、名古屋小牧との間にはFDA(フジドリームエアラインズ)も飛んでいる。

「ラウンジに着いて、鞄を席に置き、トイレに行こうとしたんだ。大ではないぞ。小の方だ」

大だの小だの,誰も訊いちゃあいない。

「その時だ。ワシを睨みつける老人がいた。一瞬、多湖輝かと思った?」

多湖輝って云っても,今の人たちは知らないであろう。「頭の体操」だ。しかし、多湖輝って尾上菊五郎に似ていたであろうか?ネットで写真を見つけ、見比べてみよう。

「しかし、多湖先生ではなかった。音羽屋だったんだ。『ふじくーーん』の夫君だったんだ」

私が解説するのも変だが、どうやら「スチャラカ社員」のことらしい。コメディ番組「スチャラカ社員」で若き藤田まことが、やはり若き藤純子(今の富司純子)のことを「ふじくーーん」と呼んでいたのだ。そして,云うまでもなく、富司純子は尾上菊五郎夫人なのだ。

「『ふじくーーん』はどうでもいいですが、菊五郎はどうして貴方を睨んだんですか?」
「ワシには分っておる」
「たまたま目が合っただけじゃあないんですか?」
「見破られたんだ」
「何を?」
「船橋停車だ!」
「ああ、そうきましたか」
「ワシのことを船橋停車だと見破ったんだ(参照:船橋停車?
「船橋停車って、貴方が自分で勝手に云っているだけでしょ」
「中車はついにデビューした」
「市川中車、香川照之ですね」
「『君は一体、いつ大歌舞伎に来るのだ!?』と仰りたかったのであろう」
「.....」
「しかし、ワシにはあっちゃんと『あまちゃん』っていう選択もあるからなあ(参照:朝ドラ】「あまちゃん」に出る!?【朝ドラ】えっ!あっちゃんが「あまちゃん」のヒロインに???)


松竹大歌舞伎でも、、NHKでも、北三陸でも、石原プロでもどこでも勝手に行けばいい、行けるもんなら。「目出度い人」を英訳すると「Evanjelist」になるのではなかろうか。




2012年7月2日月曜日

【スパイの告白】「本当は、日刊スポーツを…..」(その10)





「飛行機でも日刊スポーツを読まないんですか?」

ミスター・ギャクタイソンの追求である。

「いや、読むよ………..んんんんん、だけど、…………日刊スポーツと日経、両方を席までも持って行って、本当は日刊スポーツを読みたくて読んでいるんだけど、スチュワーデス(当時は、CAとは云わなかった)が来ると、パッと日経に替えて、日経読んでたふりをします。……….ええ、告白します。ええ、本当は日刊スポーツを読んでいました」

キタグニカラキタ・スパイ氏は、スパイだとかペテン師だとか云われながらも、まだ一寸の良心は残していたのであろう。さわやかな告白であった。


(続く)



2012年7月1日日曜日

【スパイの告白】「本当は、日刊スポーツを…..」(その9)





「だって、詰らないじゃないですか、日経って。まあ、読んだことないんですけど」
「お前、駄目だなあ。お前、ビジネスマン失格だよ」

と云いながらも、ミスター・ギャクタイソンの追求にキタグニカラキタ・ペテン氏は動揺してしまったのだ。

「キタグニカラキタ・スパイさんは、日刊スポーツ読まないんですか?」
「ウッ、読むさ。だけど、ホテルでは頼まない」
「飛行機でも読まないんですか?」

当時は(2002年の頃)、機内サービスとして新聞があり、一般紙だけでなく、スポーツ紙も置いてあったのだ。


(続く)