2012年7月2日月曜日

【スパイの告白】「本当は、日刊スポーツを…..」(その10)





「飛行機でも日刊スポーツを読まないんですか?」

ミスター・ギャクタイソンの追求である。

「いや、読むよ………..んんんんん、だけど、…………日刊スポーツと日経、両方を席までも持って行って、本当は日刊スポーツを読みたくて読んでいるんだけど、スチュワーデス(当時は、CAとは云わなかった)が来ると、パッと日経に替えて、日経読んでたふりをします。……….ええ、告白します。ええ、本当は日刊スポーツを読んでいました」

キタグニカラキタ・スパイ氏は、スパイだとかペテン師だとか云われながらも、まだ一寸の良心は残していたのであろう。さわやかな告白であった。


(続く)



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