「古沢良太は知っていたのだろうか?長谷川博己が渥美清に似ていることをだ」
エヴァンジェリスト氏が呟いた。
「『デート』(所謂、『月9』ドラマだ)の先週放映の(2015/01/26放映の)第2回で、長谷川博己扮する高等遊民である谷口巧の着衣は『寅さん』のもののように見えた(古沢良太は、『デート』の脚本家である)」
そう云われれば、そうであったような気がする。
「しかし『寅さん』のようであったのは、着衣だけではなかったのだ。思い出すがいい、その着衣が谷口巧に、というか、長谷川博己にピタリとはまっていたのだ」
なるほど。
「それは、長谷川博己自身が『寅さん』のようであったからなのだ」
そういう解釈もあるのか。
「『高等遊民』という設定自体が、少々『寅さん』的ではないか」
『寅さん』を高等遊民と云っていいかは疑問は残るが、無職、或いは、無職に近いということからすると、『寅さん』的と云えなくもない。
「古沢良太は、分っていたのだ。これまで、、長谷川博己は『二枚目』であったはずだが、『デート』では『三枚目』的だ。それも自然な感じなのだ」
まあ、コメディだからであろうが。
「古沢良太は、長谷川博己が実は、彼の顔が実は、『二枚目』ではないことを、その顔が『寅さん』であること知っていたのだ。長谷川博己が渥美清に似ていることを知り、長谷川博己を配役することを条件に『デート』を書くことを引受けたのであろう」
いやそこまで云うと、長谷川博己さんに失礼ではないか。いや、そう云うと、渥美清さんに失礼か….
「はー、はっはっはっは!」
おや、どこからか不敵な笑い声が聞こえてきた。
「エヴァンジェリスト氏よ、相変らず、くだらんことをほざいているな」
おおー!振り返ると、そこには……
「ほー、ほっほっほっほ!」
か、怪人だ!
「な、何者だ!?」
エヴァンジェリスト氏も動揺した。
怪人1号ではないようだ。怪人2号とも違うようだ。では、怪人3号か?
「うぬ?なんだ、この匂いは?」
そうだ!フレグランスだ。こ、これは……
「そう、フレグランスに疎い君には分かるまいが、『BVLGARI pour homme』だ。怪人2号と同じフラグランスだ」
ええ?ということは、怪人2号なのか?
「無礼者!あんな奴(怪人2号)と一緒にするな!」
怪人が叫んだ。しかし、匂いは同じなのだ。一体、どうなっているのか?
「うーむ、分からぬ」
そうだ、この怪人は新たな怪人(つまり、怪人3号)なのか、或いは、新たな装いの怪人2号なのか。
「そうだ、一体、どうなっているのか?長谷川博己は、実は渥美清なのか?いや、渥美清さんはもう亡くなられているのに…」
そんなことより怪人がまた現れたことの方が重大事件ではないか。
怪人2号に続いて、怪鹿まで現れただけではなく、更に、新たな怪人が現れたのだ(そう、これは多分、怪人3号だ)。
(参照:「怪鹿」登場.....怪人2号の正体は?)
この怪人増殖は、何を意味しているのか?本当に恐ろしい時代になったものだ。
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