8年前の8月6日にエヴァンジェリスト氏はラゾク・ダイスケと、T島にあるT社を訪問しました。N古屋セミナーを開催した際に、セミナーには参加できないが、訪問して説明して欲しいと云う依頼があったので、訪問することにしたのでした。
T社は、小さい会社であり、エヴァンジェリスト氏たちが販売するシステムを導入頂ける可能性は極めて低い、とは思いながらも、折角のご依頼ですので、訪問してみたのでした。
想像以上に辛い訪問でした。同じA知県のN社も訪問したことがありますが、N社まではN古屋からM鉄で1時間かかるので、行くのが辛いところなのですが、それと比べると、T社はN古屋から30分ですから、楽だと思っていたのでした。
しかし、8月6日(広島の原爆の日)は真夏です。T社は、地図で見るとT島駅からそう遠くではなそうでしたが、実際に歩いてみると、10分余りかかりました。炎天下です。日陰も殆どない道を10分余りも歩くのは、地獄の責め苦にあっているようでした。
しかも、訪問自体は、30分余りで終ってしまいました。結局は、小さな企業であるT社にとってはエヴァンジェリスト氏たちが販売するシステムは高価過ぎたようでした。まだ、駅から10分余り歩いた体の火照りがさめ切らない時間でした。
そうして、また、炎天下を10分余り歩いたのです。それでなくとも汗っかきのラゾク・ダイスケはもう、雨に打たれた後のように、びしょ濡れ状態です。
駅に着き、次の電車の時間を見ると、まだ20分あります。ただただホームで待っている気には到底なれません。駅の構内を探すとありました。喫茶店です。その喫茶店を見つけた時のラゾク・ダイスケの嬉しそうな顔は日頃余り見れないような笑顔でした。まさに、破顔です。
喫茶店の中は冷房が良く効き、快適です。ほーっ、としながらメニューを見ます。 ラゾク ・ダイスケは、クリームソーダを注文することに決めました。エヴァンジェリスト氏は、アイス・コーヒーを頼もうと思ったのですが、ラゾク・ダイスケがクリームソーダにすると分ると、気になります。
何故かエヴァンジェリスト氏は、他人が注文するものが気になって、自分も同じものが欲しくなって仕方がありません。注文した品が来て、食しながらも、同席している同僚の品が気になって気になってどうしようもありません。
そのことを知っているラゾク・ダイスケが云いました。「エヴァちゃんも、クリームソーダにしたら、どうですか。どうせ、後で欲しくなるんでしょ」
その通りです。ラゾク・ダイスケのアドバイスに従い、エヴァンジェリスト氏もクリームソーダを注文しました。
5分後、店の、「おばさん」に近づいているお姉さんが、クリームが入った飲み物を2つ、お盆に乗せて近づいてきました。一つは、緑色(メロン・グリーン)で、もう一つが青色(ブルー・スカイ)です。
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