2015年1月12日月曜日

【新ライバル登場?】『フレグランス作戦』は譲らん….【ビエール・トンミー氏の優雅な老後】



「一体、誰なんだ?」

誰も聞いてはいなかったが、ビエール・トンミー氏は声を荒げた。

「聞いたこともない名前だ、ドルト氏なんて」

それは嘘だ。少なくとも勘違いだ。聞いたことはなくとも、その名前は見たことはあるはずだ。この『プロの旅人』に一度だけ登場したことがあるからだ。


これまで、歯牙にも掛けていなかっただけだ。

(この『プロの旅人』の)新年最初の回を、アオニヨシ君とやらに奪われるならまだしも、ドルトなんてどこの馬の骨か分からなぬ奴に奪われるとは!」


アオニヨシ君とは面識はないが、アオニヨシ君が『人間鹿』という類い稀なき存在であることから、一目置いているようだ。

「アオニヨシ君には一度会ってみたいものだ。『人間鹿』なんて会ったことも見たこともないからな」

なんなら今度、アオニヨシ君をビエール・トンミー氏に紹介してもいい。

「平気で『獣姦』なんて言葉を使ったり、鹿なのに、うんこをトイレでしたりなんて、侮れない相手だ」


アオニヨシ君のことはライバルとして認めているようだ。

「しかし、だ。ドルトなんて知らないぞ。一体、何をしでかしたことがあるのだ?」

いや、ドルト氏は何もしでかしたことはない。敢えて云えば、今回、初めてしでかしてくれたのだ。会社で『フレグランス作戦』を決行したのだ。

「剽窃だ!『フレグランス作戦』はボクのものだ。ボクの専売特許だ」

確かに『フレグランス作戦』は、ビエール・トンミー氏が●●●子先生を魅惑する為に考案した作戦であった。


「しかも、『フレグランス作戦』で若い女性たちを虜にしたなんてケシカラン!」

ビエール・トンミー氏の『フレグランス作戦』は未だ成功していないのだ。●●●子先生をオトセていないのだ。

『BURNING BARBERSHOP』で魅惑してしまったのは、●●●子先生ではなく、自分と同じオープン・カレッジを受講に来ていた「婆さん」であったのだ。

「それに、『歳の割に『回数』もある方』なんて、どういうことだ!様子から察するにまだ40歳台前半のように思えるが、それにしても羨ましすぎる」

ついつい本音が出たようだ。

しかし、ビエール・トンミー氏は忘れているのだ。ビエール・トンミー氏も40歳台前半の頃はお盛んであったのだ。何しろ夫人が10歳も年下なのだから。体力的にきつくはなってきていたが、頑張っていたのだ。

「なにはともあれ、ドルト氏に告ぐ。挑戦は受けて立とう!スターになりたければ、ボクを乗り越えろ」

今後、エヴァンジェリスト氏は別格として、ビエール・トンミー氏、アオニヨシ君、そして、ドルト氏の3大スター時代に突入するのであろうか?








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