(【画像流出】ゲス仙人、震えるの続きである)
「アータ、何これ?.......納戸にあったんだけど、写真よお」
その妻の声に、ビエール・トンミー氏は、震えたのであった。
「…..(汗)......」
妻は、ソレを見つけたのか!?
いや、ソレは、納戸に置いたタンスの「仕事関係」を札を貼った引出しの中に入れた箱の中に入れておいたのだ。
その箱にも「○○○○システム関係」とシールを貼っておいた。しかも、その中の会社の(定年まで勤めていた会社の)封筒に入れてあるのだ。その封筒にも、「COBOLプログラム資料」と書いておいた。
そもそも妻は、夫の仕事に関心はなかった。社内結婚ではあったが、妻は花形部署のマーケティングの所属であった。
社内部門交流会で知り合い、オレの魅力で落としたが(10歳年下で、マーケティング部のマドンナを落としたので、社内では随分、憎まれたものだったが)、システム部のオレの仕事には興味を全く持たなかった女なのだ。
その妻が、仕事関係の資料の中を探るとは思えない。
しかし……..見つかったのか!?
ソレは、妻と結婚する前に(出会う前に)ナニした時のものだ。当時はデジカメがなかったので、その為にだけポラロイド・カメラを買ったのだ。
青春の思い出の写真なのだ。
結婚前のことだから、と云えば、許してくれるだろうか?いや、そうは云っても、夫の全裸写真だ。しかも、ナニした時のものだ。妻もいい気はしないだろう……
と夫の頭の中を色々な思いが駆け巡っている内に、妻はもう、夫の横に来ていた。
「なーによ、コレー(ふふ)」
ええっ!?
妻はご機嫌だ。
「かっわいいー!」
な、な、な、なんなんだあ?
妻が、1枚のモノクロ(というか、セピア色)の写真を食卓に置いた。
アレは、カラーだった。モノクロではない。ということは、アレではなかったんだ(フッ…)。
「お、お、お、お、おーーー!」
「ね、可愛いわね、ア・ナ・タのアソコ(うふん)」
そう、何故、納戸にあったのか、納戸のどこにあったのか知らないけれど、ソレは、そうビエール・トンミー氏の幼少の頃の写真であったのだ。ナニがバッチリ写っている。
「アータ、秘仏、御開帳ね」
そうだ、確かにそれ(ナニ)は、秘仏(ブツ)だ。
その「ブツ」が、将来どのように大活躍し(大暴れし)、うら若き乙女たち(妻のその一人だ)の羨望の(或いは、脅威の)的になるかは、その頃、誰も知らなかったのだ……..
安堵したビエール・トンミー氏は、いい気になっていた。
(おしまい)
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