(【友を憂う】「目を覚ませ!ゲス仙人!」(前編)の続きである)
友(ゲス仙人)が、「パンツ一丁銀行突入計画」に止まらず、「女子大全裸突入計画」まで立てていることを特派員からの報告で知り、
「やめろ!ゲス仙人!」
エヴァンジェリスト氏は再び、叫んだ。
しかし、友(ゲス仙人)の方は、現行犯逮捕も簡単に捕まるのではなくて大立ち回りをやらかして、
「クラス全員を人質にして立てこもり」
「徹夜の説得工作」
「夜明けの機動隊突入」
などの手順があれば理想的、と妄想は止まることを知らない。
出来れば立てこもりの際に、
「人質全員も全裸に!」
「春草マイクでカラオケ熱唱!」
等をすれば完璧だ、と男はついに、妄想を声に出していた。特派員が聞き身を立てていることにも気付かずに。
勿論、逮捕の模様はくまなく各マスコミに撮影されるであろうが、残念ながら、局所にはボカシが入る。
しかし、その映像が無修正で流出してYouTubeなどで拡散すればネット人民も祭りになると思うと、男は再び「反応」する。
「おお…..っ」
これでワイドショーやスポーツ新聞は連日、賑わうこと確実である。
エヴァンジェリスト氏には、この時「高校時代の同級生」としてテレビ出演し、勿論、顔は映さず音声も変えて、なおかつテロップ入りで証言して欲しい、と特派員に声をかけてきたという。
男は、特派員の存在に気付いていなかったと思ったが、いつの間にか気付いていたのだ。
友(エヴァンジェリスト氏)には、こう云って欲しいと云う。
「高校時代は目立たない生徒でした」
「なせ彼が変態になったか分かりません。.....いや、生まれつきの変態だったのかもしれません」
定番である。
或いは、
「そういえば彼は裸体画に興味があった」
「何故か化粧品売り場で目つきが変わった」
というのも良いが、元祖妄想男のエヴァンジェリスト氏のこと、アドバイスは無用であろうと、男は更なる妄想に走ったそうだ。
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿