プロの旅人
2010年11月19日金曜日
思い出のK児島(その4)
しばらく感慨に耽ったままシショー・エヴァンジェリストは動きません。
エヴァンジェリスト氏はといえば、暑さに口を開け、重い鞄を持ったまま俯き、灰まみれの靴をただ見ているしかありませんでした。
それはほんの2、3分だったかもしれませんが、エヴァンジェリスト氏には10分にも、20分にも感じられました。
「じゃ、行こうか」
と、
ようやく動きだしたシショー・エヴァンジェリストは、そこからまだ先に進むのかと思ったら、回れ右か左かをして、来た道を戻り始めました
。
「
……………
(え?これだけ?)」
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