2010年12月11日土曜日

怪しい電話(6)

大阪心斎橋にあるホテル自体は決して怪しいホテルではありませんでしたが、周りの環境が環境でした。

同じホテルに泊ったタタカウ・ブチョー氏とセレブタワーヒメとカワサキ・カンバンムスメ嬢と一緒に食事をして帰ってきたホテルの前には、シロートには見えない若い女の子達が3、4人たむろしていました。ホテルに帰ってくる出張サラリーマンを狙っているようにも見えました。

彼女達の横を通り過ぎて、ホテルの建物内に入り、3階のフロントまで行くべくエレベーターの前まで行くと、そこには、男が、連れ添った女の肩をいやらしい手つきで抱いてエレベーターを待っていました

男は、30半ばのやや太り気味の、如何にも下心ありあり、というか、下心しかないような奴でした。

女性の方は、20歳代前半の、ただただ普通の女の子でした。肩を抱かれて、恥ずかしそうではありましたが、といって嫌がっている風でもありませんでした。

ただ、二人とも、エヴァンジェリスト氏達と一緒にエレベーターに乗るのを気まずそうにはしていました。

エレベーターに乗り、エヴァンジェリスト氏達はフロントのある3階で降りましたが、怪しいカップルはそのままエレベーターに乗り上の階に向いました。

フロントのある3階は、レディース・フロアで、女性専用の部屋の階になっており、セレブタワーヒメとカワサキ・カンバンムスメ嬢はそのまま、部屋に入っていきました。

フロントで鍵をもらったタタカウ・ブチョー氏とエヴァンジェリスト氏は再び、エレベーターに乗り、タタカウ・ブチョー氏は喫煙のフロアの5階で降り、エヴァンジェリスト氏は禁煙フロアの11階で降りたのです。

11階でエレベーターを降りたエヴァンジェリスト氏は、その11階で再び、あの怪しいカップルに会ってしまいました。

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