2010年12月14日火曜日

怪しい電話(8)

エヴァンジェリスト氏の部屋も隣の部屋もシングル・ルームです。原則として、ホテルの部屋には、当然ですが、宿泊者以外の入室は禁じられています。

どう、怪しい雰囲気です。その内、何だか、ベッドが大きく揺れるような音が聞こえてきました。あくまで「ような」音ですが、大きな音がしたのは間違いありません。

「確認」の為、エヴァンジェリスト氏はテレビを消し、耳をすませました。大きな音は、断続的に続き、時々、話声も聞こえてきました。何を云っているのかは、分りません。

その内、音は止み、エヴァンジェリスト氏もいつまでもテレビを見ずに、ひたすら耳をすませている訳にもいかず、テレビをつけてしまいましたので、一体、隣の二人は何であるのか、あの大きな音は何であったのかは、分らずじまいでした。

皆さんが期待するようなことであったのかもしれませんし、そうではなく、旅の同行者が別の部屋からただ遊びに来てベッドに座ったりしながらお話をしていただけかもしれません。

聞こえてきた声は、話の内容は全く分りませんでしたが、皆さんが期待するような種類の声音ではありませんでしたので、案外、本当にただただ友達が来ていただけかもしれません。

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