「鍵もらってくるよ」、と男が女の腕を指で突きながら、云うと、
「でもお、レディース・フロアだからぁ・・・」、と甘える声で女が、男の腕を指で突き返しながら云っています。
その時聞こえた二人の会話からだけでは、二人が何をどうしようとしているのか、よくは分りませんでした。まあ、ナニをしようとしていることだけは明白でしたが。
二人がそれからどうするのか、興味はありましたが、立ち止まって様子を見ている訳にもいかず、エヴァンジェリスト氏は自分の部屋に入りました。その後、あのお二人がどこでどう「処理」をされたかは、分りません。
部屋に入ってしばらくすると、エヴァンジェリスト氏は今度は隣の部屋の音に驚かされました。
隣の部屋の人が部屋に戻ってきたようでした(ひょっとしたら、チェックインして初めて入室したのかもしれませんが)。
ドアが開く音、荷物を置く音、壁に何かが当る音、等々、色んな音が聞こえてきます。でも、不思議なのは、話声が聞こえてくるのです。
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