2015年5月25日月曜日

【マスクを外して】怪夫婦の会話



「アータ、こんな無謀、放っておいていいの?」

帽子にサングラス、マスクを付けていても美形とわかる女性が云った。相手は、夫であるようだ。

「はあ?」
「はあ?じゃあないわよ!」
「ええっ!?」
「これはアータでしょ?アータの目でしょ!」

どうやら例の怪女らしい美形の女性は(参照:【その男の独白】怪女出現!)、最近、巷に出回っているエロ仙人の整形後写真を指して云った。



「ええーっ!そうなのか」
「そうなのか、じゃないわ!エロ仙人ったら、目を断りもなくアータの目に整形したのよ」
「キミ、よく分ったね」
「分かるわよ。だって、アタシ、アータのペコチャン、ポコチャンみたいな目に惚れたんですものお(ウフッ)」




「テヘッ…」
「これだってアータの目でしょ。綺麗な目だから使いたくなる気持ちは分からなくはないけど、怪人仲間の目を勝手に使うのはどうかしら」

今度は、やはり最近、巷に出回っている桃怪人2号の整形後写真だ。




怪人仲間、ということは、怪女が話している「アータ」(夫)は、怪人3号なのであろう。怪人夫婦、いや怪夫婦だ。

「なるほどね。こっちは自分ではもっと気付かないなあ。ホント、キミ、よく分ったね」
「だって、いつもアータの目を見てるもの。桃怪人2号が使ったこの涼やかな時のアータの目も好きだわ(ウフッ)




「テヘッ、テヘッ……ボクは君の目も鼻も口も手も足も、それにソコもアソコにも、ぜーんぶに惚れたんだよ
「あら、ま❤️
「マスクをお外し」
「えっ?」
「マスクを外して、ボクに可愛い唇をお見せ」
「ま、何をしようっていうの?」
ナニさ。ボクもマスクを外すから」
「ま、ま、ま❤️❤️❤️



その時、二人の思考からはもう、エロ仙人の整形のことも、桃怪人2号の整形のことも失せていた(ウッフ~ン)








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