2014年12月21日日曜日

「エーデルワイス」を飲みながら(その1)….【ビエール・トンミー氏の優雅な老後】




「アイツ(「プロの旅人」氏)は、分ったようなことばかり書いて、実はなーんにも分っちゃいない」

注文したコーヒー「エーデルワイス」を待ちながら、ビエール・トンミー氏は、誰にともなく呟いた。

「ボクが、オープン・カレッジ通いとゴミ出ししかしてないと思っているようだが、それは大きな間違いだ」

自宅最寄りの駅から徒歩3分のマンションの1階にある喫茶店だ。

「仕事を完全リタイアして確かに暇だ。確かに、『退屈だあ、ああ、退屈だあ』とは云った」

そんなに高級店ではないが、シックな作りの店だ。

「暇で退屈だから、オープン・カレッジに通うことにしたのは、その通りだ」

出窓風のところに、壺やお皿が飾られている。

「オープン・カレッジには、アイツが思うような下劣な美熟女や女子大学生と出会えはしないかと)期待をして行くようになった訳ではないものの、失礼な言い方になるが、●●●子先生の講義は拾い物だった」

出窓風のところには、帆船の模型も飾られている。

●●●子先生は素晴らしい、いや、●●●子先生の講義は素晴らしい!しかし、●●●子先生目当てで通っている訳ではないんだ。勉強、勉強、勉強なんだ」

カウンター席もあるが、店員と向かい合うのも嫌なので、3人席に一人で座っている。

「『フレグランス作戦』なんて、とんでもない。ボクはもうソッチ(女性との色々なこと)の方は枯れているんだ」


と、若い女性二人連れが店に入り、隣席に座った。



(続く)





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