「アイツ(ビエール・トンミー氏)は、若い娘(こ)が好きに決まっているではないか」
エヴァンジェリスト氏が解説を始めた。
……「ビエール・トンミー氏は何故、オープンカレッジに?」と題したアンケート(参照:疑惑のカレッジ….【ビエール・トンミー氏の優雅な老後】)結果を知らせた際のことであった。
「いいか、君も知っているだろう、マダム・トンミーのことを」
「ええ、美人の奥さんですね」
「ああ、美人だ。ビエールには勿体ないくらいのな」
「同感です」
「だが、マダム・トンミーは美人なだけではない」
「頭もいいし、料理もお上手のようですね」
「それもそうだが、ポイントはそこではない」
「どこですか?」
「マダム・トンミーは、ビエールよりも10歳も若いのだ」
「ああ、そうでした」
「アイツは昔から若い娘(こ)が好きだったんだ」
「なるほど、確かにそうですね。犯罪的です」
「マダム・トンミーはアイツと同じ会社に勤めていたんだ」
「ああ、あの『日本を代表する超一流企業』ですね」(参照:「ブレイボーイ」参上.....【ビエール・トンミー氏の優雅な老後】)
「アイツはシステム部で、マダムはマーケティング部だった」
「違う部署なのに、どうして接点を持てたんですか?」
「マーケティング関係のシステムを開発したのだ。その時のシステム部の担当がアイツだ。マダムはマーケティング部の方の担当の一人だった」
「でも、10も歳が離れていたのに、どうやって…」
「開発が完了し、打上げをした。1次会が終り、2次会に行った。1次会でも2次会でも、アイツは何かとマダムの側に近寄った」
「まあ、スケベですからね」
「しかし、その時まだマダムはアイツがヘンタイであることを知らなかった。むしろ、歳の離れた優しいお兄さんのように感じていた」
「話し方は優しいですからね」
「金もあるから身につけていたものも高価であったしな」
「でも、それだけでは、マダムもなびきはしないでしょ」
「スクリュードライバーだ」
「えっ?パイルドライバー?」
「戯け!わざと惚けるな」
「ごめんなさい」
「2次会で少々話が盛り上がった勢いで、その後にシティ・ホテルのバーに誘ったんだ。そこでアイツは、スクリュードライバーをマダムに飲ませたんだ」
「スクリュードライバーですか、随分、ベタな落し方ですね。そんな手にマダムはひっかかったんですか?」
「ああ、まんまとひっかかったのだ。マダムはまだ若かったから、スクリュードライバーを知らなかったんだ。アイツは、『余り酔うといけないから、オレンジジュースに少しお酒を入れたものの方がいいよ』と云ってスクリュードライバーを飲ませたんだ」
「汚い手を使いますね」
「アイツはヘンタイだからな。まんまとひっかかったマダムは、目覚めたら、バーの入ったシティ・ホテルの部屋のベッドの中にいたってことさ」
そうだったのか!汚いぞ、ビエール・トンミーめ!このヘンタイ野郎!
【おしまい...但し、ヘンタイは続く】
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