2014年9月13日土曜日

党首は手ブラ【VIPの資質】




「手ブラは好かん」

京都駅の特派員から速報が入った。新幹線の八条東口でのことらしい。

同僚を待つエヴァンジェリスト氏が、「手ブラは好かん」と独りごちていたそうだ。

エヴァンジェリスト氏は、空路(羽田空港→伊丹空港)で先に京都入りしており、新幹線で京都入りする同僚たちを新幹線の八条東口で待っているようである。

それにしても、同僚たちを待ちながら、なんてことを云っているのか!?芹那や檀密、鈴木ちなみ等には、手ブラではなく、ノーブラでいて欲しいとでも云うのか?

まあ、そう思うのは自由だが、何も京都駅で、公衆の面前でそんなことを呟くこともあるまいに….

「バンリの奴、随分お偉くなったもんだ」

バンリ?誰のことだ?...と思っていたところ、続報が入った。

「海江田万里です。海江田万里が八条東口の改札から出て来ました!あれは、間違いなく海江田万里です!民主党党首です。回りをSPに囲まれ、手ブラで歩いています

海江田万里が手ブラで歩こうと構わぬではないか。それに、「バンリの奴、随分お偉くなったもんだ」と云う程、海江田万里とエヴァンジェリスト氏とに繋がりがあるとは思えない……いや、接点は僅かながらあった。

そうだ、野末陳平だ。

海江田万里は、タレントで政治家であった野末陳平の秘書だったことがあるのだ。そして、エヴァンジェリスト氏は、野末陳平の『弟子』であったのだ。

今はもう、野末陳平のことを知る人も少なくなったかもしれないが、その昔は売れっ子のテレビやラジオの構成作家であり、タレントであった。

早稲田大学の文学部東洋哲学科卒業している野末陳平は、姓名判断にも詳しく、KAPPA BOOKSで『姓名判断』という本も出しているのだ

高校生であったエヴァンジェリスト氏は、野末陳平のその『姓名判断』を貪るように読み、『姓名判断』力を身に付けたのだ。だから、ある意味でエヴァンジェリスト氏は、野末陳平の『弟子』なのである。

とはいえ、やはり海江田万里とエヴァンジェリスト氏との間には、接点はない、といった方が正しいであろう。

それにしても、まさか海江田万里が公衆の前で『手ブラ』……と思っていたところ、続報が入った。

「バンリよ、鞄くらい、自分で持て!」

そうか、そういうことなのか。『手ブラ』と云っても、『手でブラジャーをする』のではなく、『手に何も持たない』ってことなのか。

「オーラがあります。あれがVIPなんですね。」

生の海江田万里に遭遇して、特派員は興奮している。

そういうことなのだ。それがVIPなのだ。一般人は、少なくとも普通のビジネスマンは、『手ブラ』で出張はしない。日帰り出張であろうと、宿泊出張であろうと、通常は鞄を手にしているものだ。

それがVIPとなると、『手ブラ』で移動為さる訳だ。

「負け犬の遠吠えですね」

特派員はそうエヴァンジェリスト氏を批判するコメントを送って来た。

「悔しいのでしょう。自分は還暦過ぎたシガナイ再雇用者で、出張するにも自分の鞄は誰も代りに持ってくれるでもなく、悔しいのでしょう」

特派員はそうエヴァンジェリスト氏の心情を解析してみせた。と……

「ワシは石原プロ入りしても、ロケで出張する時でもいつでも、自分の鞄は自分で持つぞ。手ブラは好かん」

エヴァンジェリスト氏は再度、そう呟いたそうだ。

ああ、そんなことを云うなんて、いつまで経っても石原プロ入りが叶わぬくせに、虚しくないのか、エヴァンジェリスト氏よ!

悔しかったら偉くなって、『手ブラ』で歩いてみせるがよい。

……おっと、そんなことを云うと、本当に手でブラジャーをして外を歩きかねない。余計なことは云わぬようにしよう。エヴァンジェリスト氏の「手ブラ」ヌードなんて見たくはない。









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