2018年7月10日火曜日

夜のセイフク[その1]




夜空を見る為、庭に出た。

今年(2018年)は、梅雨が早くあけ、7月前半からもう相当に暑い。『萎えたもの』が、より『萎える』程、暑い。外に出ても暑い。

「おお、あれだな」

見上げた夜空に、いつもより大きく輝く星があった。

「火星大接近か……..」

今年(2018年)は、『火星大接近』の年である。

「まあ、大接近という程、大きく見える訳ではないなあ…..」

やはり、月の方がずっと大きく見える。




「月……月………ああ、月かあ。チクショー、またアイツのことを思い出した」

ビエール・トンミー氏が見上げる月にエヴァンジェリスト氏の顔が重なった。





(続く)



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