(夜のセイフク[その1]の続き)
ビエール・トンミー氏が、庭に出て夜空を見ようとしたのには理由があった。
今年(2018年)の2月から続いた『【曲がったことが嫌いな男】石原プロに入らない?入れない?』という『プロの旅人』ブログ史上最長シリーズがようやく終った。
「くだらない話を延々と続けやがって」
まあ、『プロの旅人』は、そもそもくだらないブログだ。内容スカスカ、世の為、他人の為に立つ要素は皆無である。
「しかも、『【曲がったことが嫌いな男】石原プロに入らない?入れない?』は、その中でも特にくだらん。ただエヴァの思い出を辿っただけのものではないか。誰もアイツの過去になんか興味はない!それに、長い。長過ぎた。」
2月に上旬のこと、ネタに苦しんだ『プロの旅人』氏に、
「スキーに行ったものの曲がることができなかったエヴァのことを書けばいいじゃん」
と知恵を授けたのがが自分であったことも忘れ、ビエール・トンミー氏は、怒りを露わにし、息が荒くなった。
「ええい、アイツのことなんか忘れよう」
友人とはいえ、あんなクダラナイ奴ら(『曲がったことが嫌いな男』を書いた『プロの旅人』氏と、『曲がったことが嫌いな男』であるエヴァンジェリスト氏)のことに囚われている自分が腹立たしく、息を鎮める為、ビエール・トンミー氏は、庭に出た。
「そうだ、今年は、『火星大接近』だ」
自分は、『プロの旅人』氏やエヴァンジェリスト氏のようなお下劣な人間とは違うのだ。
「まあ、人並みにスケベーであることは否定はしないが」
自分は、美術、歴史に興味があるのだ。夜な夜な女性の裸の画像を見ているのも、美的好奇心からくるものであるのだ。
「だが、なんなんだ!これは!」
大接近してきているはずの火星よりも月の方がずっと大きく見える。
「月……月………ああ、月かあ。チクショー、『月にうさぎがいた』を思い出すなんて!」
ビエール・トンミー氏は、見上げる月にうさぎがいるのが見えてしまった。
(続く)
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