(夜のセイフク[その9]の続き)
「(違うだろ!?)」
ビエール・トンミー君が、そう思わざるを得なくなった時、彼は既にエヴァンジェリスト君の術中にハマってしまっていたのだ。
「(エヴァ君ともあろう者が…..)」
いや、エヴァンジェリスト君は、ビエール・トンミー君に術をかけた訳でも、罠に嵌めた訳でもなかったであろうが、結果として、ビエール・トンミー君は、エヴァンジェリスト君のペースに合されてしまっていたのだ。
「(ミージュ君は、違うだろう…..)」
と思うようになってしまったビエール・トンミー君は、もう立派な『何会』の会員になっていたのだ。
だから、思うのだ。
「(ミージュ君と、ボクたちとは違う)」
(続く)
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