そうだ、そうであったのだ。
『バイトSMAP』という一方で、エヴァンジェリスト氏が更に過酷な戦いをしていたとは、その時、私は知らなかった…(参照:「『バイトSMAP』の時給は幾ら?」)
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希望に燃えていた頃の、とまでは云わないが、還暦過ぎの悲惨な生活を全く予知できていなかった頃のエヴァンジェリスト氏である。
「マルチ」に引っ掛かることも出来ないことになるとは、予想できていなかった頃である。
個人情報を売る男として有名なエヴァンジェリスト氏であるが、だからといって、エヴァンジェリスト氏のことをただ酷い人とは云えない。
エヴァンジェリスト氏は、自らの情報も惜しみもなく売るからである。
エヴァンジェリスト氏の「再雇用悲惨話」(参照:「僕は自殺しない」……..再雇用者の呟き)には、皆さん、辟易としておられるであろうが、エヴァンジェリスト氏は、自らのその「再雇用悲惨話」を皆さん以外の人にもしているのである。
エヴァンジェリスト氏は、ある持病で毎月、病院に通っている(私は個人情報を売ることはしないので、何の病気かは明かさない)。
治療費(処方箋代含む)と薬代で毎月、6000円近くかかっている。再雇用で給料が激減したエヴァンジェリスト氏にとっては、毎月の6000円は痛い。
そこで、エヴァンジェリスト氏は主治医に、生活の困窮から治療を止めなくてはならないかもしれない、と云った。
人のいい(本当に善良な方である)主治医は困ってしまった。
「治療を止めていいとは云えないんですよねえ...」
とはいえ、治療費は要らない、とは勿論、云えない。
眼をPCの電子カルテから机に落とし、しばらく「うーん」と唸った後、主治医はエヴァンジェリスト氏に云った。
「エヴァさん、副業してみます?」
【続く】
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