「無理に、とは云えないんですが、してみますか、副業?」
エヴァンジェリスト氏の窮状を見るに見かねた主治医が云った。
「します、します、します!」
一片の躊躇もなく、エヴァンジェリスト氏は即答した。
「じゃあ、メールしますね」
主治医のその言葉に光を見出したように感じた。
「有難うございます!」
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何日かして、主治医からエヴァンジェリスト氏にメールがあった。次の土曜日にクリニックまで来れるか、というものであった。
エヴァンジェリスト氏は、一も二もなく「行けます」と返信した。
しかし、翌日、主治医からメールが来た。
「話をして下さる人が、タッチの差で他の予定が入ったので...」
という内容であった。
「話をして下さる人?」
疑問であった。先生が話をしてくれるのではないのか?先生が自分の副業(多分、お店か何かであろう)の話をしてくれるのではなかったのか。
何か想定していたものとは違う、と思ったが、主治医とその「話をして下さる人」の都合に合せて日程変更をした。
しかし、その日程も、今度はエヴァンジェリスト氏に急に入った出張で再度、変更となった。
そして、いよいよ、その日が来た。それは、2014年8月10日(日)であった。
日程変更のやり取りの過程で、主治医から、その人(話をして下さる人)は「事業」で儲けるということを良く知っている人、という言葉があり、これは何だか違うぞ、とは思うようになっていたが、先ずは、会ってみることとした。
【続く】
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