(参照:乳首に悶絶【サーバントの証言】の続き)
「ボクってこんなにハンサムだったけ?」
ビエール・トンミー氏は、訝った。それは、エヴァンジェリスト氏が公開した秘蔵写真であった。
「ボクってこんなにハンサムだったけ?ふふ」
訝りながらも、ジャニーズ系のように胸をはだけさせたイケメンな自分に、頬から笑みがこぼれ続けた。
「ビエール様、それだけではないのです」
側に控えていた『忍者』が、忘我の主人に声をかけた。
「ふむ?」
「ビエール様、あなたのハンサムぶりに私、心底驚きました」
「ま、分からぬでもないが….」
「エヴァンジェリスト氏は、こんな写真も公開されたのです」
「おお!」
ビエール・トンミー氏は、計らずも感嘆の声を上げた。
それは、こんな写真を見せられたのだ、仕方がない。
「ビエール様、あなたはお若い頃からほんにハンサムでいらした」
「いや、ま、まあな」
と云いながらも、ビエール・トンミー氏は訝った。
「しかし、これは本当にビエール様なのでしょうか?」
『忍者』は、主人の心を見透かしたのように疑問を呈した。
「…..」
「これは本当にビエール様なのか、最初、私はそう思ったのです」
「…..」
「そんな私の心を読んだか、エヴァンジェリスト氏はこんな写真も公開されたのです」
「おお!」
ビエール・トンミー氏は、計らずも再び、感嘆の声を上げた。
それは、確かに自分であったのだ。
「ええ、そうです。そうなんです。確かに、ご主人様、ビエール様、あなたです」
「…....ああ、そうだとも」
訝りながらも、顔黒イケメンな自分に、またもや頬から笑みがこぼれ続けた。
「ビエール様は、サックスをお吹きだったのですね。存じ上げませんでした」
おお、サックスか…….友が、そう、エヴァンジェリスト氏がサックス奏者であったことは覚えているが、自分もサックスを吹いていたのであったか?
『忍者』は、再び忘我となった主人に声をかけた。
「ビエール様、あなたはサックスで女性たちをおとして、○ックスしまくっていたのではないですか?」
「ええ、ええ?」
「隠しても無駄です。エヴァンジェリスト氏がそう証言していました」
まあ、いいか。「サックスで○ックス」なんて記憶はないが、記憶なんて、どこかで水没させてしまったのだろう………………ビエール・トンミー氏は、そう思うことにした。
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