2017年8月28日月曜日

[この兄にして]救急車と馬鹿息子(前編)



2002年11月15日の21:00過ぎ、MacDonaldのアルバイトから帰宅したグソク・エヴァンジェリスト(当時、高校生)は、

「お前、また、iPod壊しただろ」

という父親(エヴァンジェリスト氏)に取り合うこともなく、トイレに駆け込み、嘔吐した。

※ 写真と本文とは関係ありません。

風邪をひいたのか、何か食べたものにあたったのか、かなり体調を崩したようであった。

普段から嘘ばっかりついたり、色々なものを壊したり、忘れ物をしたり、学校からのプリントを母親に渡さなかったりと、悪行を重ねてきた罰があたったのだ、と両親は、全く心配しなかった。

しかし、夜中11時過ぎに、また吐き気を催し、トイレに駆込もうとして間に合わず、廊下一面に嘔吐物をまき散らしてしまった。更に、トイレで続けて嘔吐したものの中にはが混じっていた。

熱も39度を越え、グソク・エヴァンジェリストはとても苦しそうであった。両親はそれでも心配なんか全然していなかったが、一応、まさに一応、

「救急病院にでも行くか?」

と訊いた。

と、さっき迄、苦しんでいて口もろくにきいてきなかった馬鹿息子は、キラッと目を輝かせて、

「救急車で行くの?」

と両親に訊いたのであった。


(続く)




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