以下に記すのは、M-Files No.3である。1996年5月に仙台に向った三匹の『仕事人』の記録である。
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「セミナー」の為、仙台市に出張したシショー・エヴァンジェリストとヒトサシユビKとエヴァンジェリスト氏は、3人共に『プロ』であった。「必殺仕事人」のような3人であった。
「セミナー」が始まる時に集り、終ればそれぞれ去っていくのであった。
尤も、それは、エヴァンジェリスト氏にとって予想通りの展開だ。
しかし、この仙台出張の間、エヴァンジェリスト氏の予想が外れた出来事があった。そして、予想だにできなかった出来事もあったのだ。
(参照:【実録】三匹の『仕事人』、仙台を行く(その7)[M-Files No.3]の続きである)
大体は、予想通りの展開であった。
仕事(セミナー)は、問題なく終え、お客様も皆さん、「セミナー」で紹介された商品に関心をお持ちになった。
シショー・エヴァンジェリストとヒトサシユビKとエヴァンジェリスト氏の3人が、仙台に来るのも別々、ホテルも別々であろうとなかろうと、そんなことはどうでもいいのだ。
仕事さえ、キチンとこなせばいいのだ。
そして、「仕事人」の3人は、予想通り、予定通り、仕事をこなしたのだ。
予想が外れたのは、ドーナッツ屋「MD」であった。
仙台市ではシショー・エヴァンジェリストは、エヴァンジェリスト氏を「MD」に連れて行ってはくれなかったのだ。仙台市に「MD」が無かった訳ではなかったのであるが。
シショー・エヴァンジェリストは、協業先であるハカセ社との懇親会にも顔を出さなかった。
「セミナー」で協力してくれているハカセ社とは通常、2日に亘る「セミナー」の初日の夜、懇親会を持ち、シショー・エヴァンジェリストも出席するのだが、今回は、
「疲れているから」
と、出席しなかった。
普段は、付合いもよく、気配りの素晴らしい方であるのだが、「セミナー」に疲れたのであろうか。或いは、ホテル探しの時刻表のページめくりに疲れたのであろうか。
それとも「インドジャナイ氏」でもしようとしていたのであろうか。「セミナー」後、シショー・エヴァンジェリストは、公衆電話でどこかに電話をしていた(まだ、携帯電話のない時代であった)。
はたまた、懇親会でハカセ社の課長が云う言葉を本能的に察していたのであろうか。
ハカセ社の課長は、懇親会で、こう云ったのだ。
「うちももっと、御社の商品を売らせて貰うように頑張らないといけないと思うんですよ。御社の商品でも『A』や『B』は、かなり専門知識が必要で扱うのは難しいと思いますが、『C』なら、うちの全国の支店の若手の営業でも売れますよ。いい商品だし、第一、シショー・エヴァンジェリストさんだって売ってるんですからね」
正直な、いや失礼な課長さんだ。シショー・エヴァンジェリストがお客様の心を、お客様の信頼をいかに掴んでいるのか、ご存じないのだ。
(続く)
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