「泥棒ですよね?」
一緒に追いかけてきてくれた青年がエヴァンジェリスト氏に訊ねます。
「いや、女性を襲っていたんです」
エヴァンジェリスト氏は既にその時、犯人に技を仕掛ける必要のないことに気付いていました。
犯人の目は観念していました。
何故、観念したのか?
走り疲れてもう逃げられないと思ったのか、「泥棒!!!!!誰か警察に電話して!!!!!」という青年の声に程なく警察が来ると思ったのか、2人の男に追いかけ続けられたからなのか、はたまた下着のパンツとシャツで、しかも裸足で追いかけてくる男が不気味で恐かったのか。
(続く)
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