2012年5月23日水曜日

【実録】エヴァンジェリスト氏、逮捕!(その20)…..[M-Files No.2]







「お仕事の内容は?」

「主に○○向けの、●●●●の営業をしているんですが」

「ううん...」

供述調書にはエヴァンジェリスト氏が云ったままを結局書いてましたからOKですが、「カレ、分ってなかったな」のようです。


そんなやり取りの中、ベテラン刑事が取調室に入ってきます。

「いやあ、お疲れ様です。申し訳ありませんね、お手数をお掛けして。それにしても、なかなかできることではないですよ」

刑事ドラマを見ていると、取調べは、若くて、犯人をグイグイ問詰める刑事と、それを「まあまあ」となだめる刑事が出て来ますね。

若い刑事に対して反感を持ち、口を割らないぞ、と思っていた犯人も、酸いも甘いも噛み分けたようなベテラン刑事に「お前も大変だったんだよなあ」なんて、なだめすかされると、ほだされて、ついつい口を割ってしまいますね。

エヴァンジェリスト氏の取調べも、そういった若手とベテランの刑事コンビがあたるのでした。但し、エヴァンジェリスト氏には、口を割ってしまうような話はありませんでしたが。犯人ではないですからね。

「刑事ドラマをやるときの参考にはなったなあ」

いつ刑事ドラマをするのか知りませんが、そう、エヴァンジェリスト氏はのたまっていました。


(続く)



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