「(『AI』には、『間違ってはいないが、正解ではない』なんて、理解できないだろうよ)」
と、北叟笑みながら、友人のエヴァンジェリスト氏に返信のiMessageを打とうとしたところ、またまたiPhone 14 Proの画面が軽く、自動でスクロールした。
友人のエヴァンジェリスト氏からのIMessegeである。
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「今のお、『ChatGPT』に、『間違ってはいないが、正解ではない、ということをChatGPTは理解できないだろう』と訊いたんよ」
「誰がそないなこと訊けえ、云うたんや」
「アンタ、気になっとったんじゃないん?」
「うっ…おっと、気になってなんかいいへんて」
「あれ?でも、まあ、アンタの勝ちじゃや」
「勝ち?どういうことや?」
「『ChatGPT』はのお、『According to ChatGPT (OpenAI, 2021), [ChatGPTは人間に似た自然言語理解能力を持っていますが、正解ではないが間違っていないという概念を理解するためには、特別なプログラミングが必要です。そのため、そのような質問に対しては、正解と思われる答えを提示することができますが、それが正しいかどうかは確認できません。]』と云うてきたんよ。つまりじゃ、『ChatGPT』は、ちゃんと回答できんかったんよ。それどころか、『正解と思われる答えを提示することができますが』と云いながら、その『正解と思われる答え』を提示して来んかったんよ。『ChatGPT』は、強がりじゃのお」
「まあ、『AI』なんちゅうもんは、今んところまだそんなもんじゃろうて」
「その点、アンタあ、やっぱり凄いのお。『間違うとらへんけど、正解やない』ことを云えるんじゃけえ。まさに、『Le Nœud de Vipères』の世界じゃ」
「お?おお、『Le…』か、その後が入力変換できひんが」
「iPhoneのキーボードに、アンタ、『フランス語(フランス)』を設定しとらんじゃろうけえね」
「おお、おお、せや、せやで。普段、フランス語を入力する必要ないさかいな」
「じゃけど、アンタ、『SNCF』の大家じゃけえ、『Le Nœud de Vipères』が、『François MAURIAC』の代表作『蝮の絡み合い』じゃあいうことは、分っとるんじゃろ?」
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「(アイツ、『モーリアック』のことなんか持ち出してきて、何を云いたいんだ?)」
ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏の言葉には嫌味がたっぷり織り込まれていることは承知していたのだ。
(続く)
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