「(『アーミッシュ』のことは、この歳になって知ったんじゃないんだ。中学生の頃から、『現代でも電気を使わんで馬車に乗っ取る昔の服装をした人々」というアーミッシュを知っとって、『何やあの人たちは』と興味があったんだ)」
と、ビエール・トンミー氏は、自分が中学生の頃から知的好奇心の強い人間であり、サラリーマン生活を引退し、時間的余裕を持てるようになった今、その好奇心を満たす為、猛烈に読書をするようになった自分自身が誇らしかった。
そして、
「(くだらんBlogを日々書いては、『んぐっ!』とか云ってるアイツとは違うんだ)」
と思った瞬間、
「トゥルントゥ」
と、また『ホルン』音がなり、iPhone 14 Pro のロック画面に、その『アイツ』小さな戯けた顔が現れた。友人のエヴァンジェリスト氏からのiMessageである。
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「アンタも、『ラムシュプリンガ』したんじゃね」
「は?何、云うてんねん。ワテ、『アーミッシュ』には興味持ちはしたけど、『アーミッシュ』やあらへんで」
「アンタ、若い頃、タバコ喫っとった時期あったんじゃろ?アンタ、会社員になって地方勤務で、ワシはまだ大学院生で東京におって、あんまり会わんかった時期じゃ」
「おお、『ラーク』や。『ラーク』。アメリカのタバコやで。雑誌に『ラーク』の記事があったんで試しに吸ってみたのが契機やったで。吸ったのは24歳から4~5年や」
「おお、やっぱり『不良』やっとんたじゃね。便所で吸っとったん?」
「アホか!?高校生やあるまいし」
「お酒にも溺れたんじゃろ?」
「ああ、酒もやなあ、溺れるいうか、20歳の時から酒飲んで、その後立派なアルコール依存症になったんやで」
「『立派なアルコール依存症』いうことは、燕尾服を着るとお酒を飲まんと堪らんようになったん?」
「茶化すんやないで。誰が普通、燕尾服なんか着んねん。ええか、アルコール依存の治療で有名な『久里浜医療センター』が作成した『久里浜式アルコール症スクリーリニングテスト』ちゅうもんがあってな、ワテは、その10の質問のうち8個位該当したんやで。1~3が要注意、4以上が依存症や。なのに、ワテは、8個やったんや。な、どや、立派なアルコール依存症やろ」
「でも、アンタ、今はもうタバコも酒もしとらんのじゃろ?」
「ああ、禁煙、禁酒したんや。先ず、禁煙やが、なんで禁煙したかあいうたら、何度も禁煙するのに疲れたからや。何度も禁煙するのに挫折したさかい、『エイヤッ、もー禁煙したる』と絶大なる意志の力でもって禁煙したんや。その後はタバコには触ったこともないで。ちゅうか決して触らんようにして禁煙したんや」
「そうなんじゃね。トイレで吸うとるんを先生に見つかって、こってり絞られてタバコやめたんかあ、思うとった」
「禁酒は、大変やったで。ワテ、朝、コンビニの前を通る時、酒を買って飲みたい衝動に何度も駆られるような重症やったんや」
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「(汗が出たんだ…)」
ビエール・トンミー氏は、コンビニの前を、酒を買うのを我慢して通り過ぎる時、猛烈な発汗に襲われたことを思い出し、そのことを思い出しただけで今また、汗が出てきそうになるのを感じた。
(続く)
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